いわしブログ

京都のウィンドミル代表いわしのブログです。wordpressやfacebookの設定、ブログ運営について備忘録代わりに更新してます。最近は動画も作ってます。

*

京都でしいたけ栽培を始めました

      2017/01/26

京都桂嵐 しいたけ工場の菌床

前回のブログ更新からえらく間が空いてしまいましたが、ようやく仕事が一段落したので、久方ぶりにブログを再開します。

さて、しばらくブログに手を付けられなかった理由ですが・・・実は去年の夏ぐらいからしいたけの栽培を始めたのですが、この世話がえらく大変だったのと、年末からずっと仕事が集中したこともあってブログどころじゃなかったんです。

しいたけ栽培なんか楽勝だと最初は思っていたのですが、やってみると想像以上に大変でした。しいたけは生き物ですし、毎日世話をしてやらないといけませんからねぇ。

今までは時間があるときにブログを更新していたのですが、しいたけ栽培を始めてからはそんな余裕もありませんでした。まあ、見通しが甘かったってことでしょうか。とはいえ、半年ほどしいたけ栽培を続けているうちに、何となくコツがつかめてきました。

ちゃんとした事業になるかどうかはわかりませんが、もうしばらくしいたけ栽培を続けてみることにします。

なぜかしいたけ栽培を開始することに

しいたけ栽培はいわしの本業とは全く関係ありません。じゃ、どうしてしいたけ栽培を始めることになったのかと言うと、今いわしと一緒に仕事をしている方が工場の跡地を持ってまして、そこに植物工場を作れないかという話がことの始まりでした。

京都梅津 工場跡地 300坪の建屋

工場跡はご覧のとおり、300坪×2フロアの建屋が丸ごと空いてまして、井戸もあって良質の地下水が豊富に使えるという植物工場に適した場所なのです。でも、実際に植物工場を作るとなると、多額の投資が必要になります。

いろいろ調べてみた結果、多額の初期投資を必要とせず、身の丈に応じた規模で始めることができる菌床しいたけを栽培することになりました。あと、京都市内で菌床しいたけを栽培している農家がほとんどない(いわしの知る限り1軒だけ)ので、後発組でも何とかなるだろうと思ったのも理由の一つです。

原木しいたけと菌床しいたけの違い

菌床しいたけをご存知ない方は下の画像をご覧くださいまし。菌床からこんな感じでしいたけが生えてきます。

菌床しいたけ

しいたけ栽培に使う菌床は、おがくずをコンクリートブロックぐらいの大きさに固めて、しいたけ菌を植えて100日ぐらい熟成させたものです。一度しいたけを収穫しても、菌床を半日ほど水に漬けておけば、また同じようにしいたけが生えてきます。この収穫→浸水というサイクルを繰り返しながら、1個の菌床で数回しいたけを収穫することができます。

しいたけと言えばこんな感じの原木栽培を想像しますが、原木栽培は重いし管理も大変です。

しいたけ原木栽培

それと比べて、菌床栽培は重い原木を扱う必要がなく、棚に並べて水をかければ勝手に成長してくれます。菌床は片手で持てるので女性でも扱えるし、需要に応じて菌床を増減させるだけなので生産調整も容易です。

今ではスーパーなどで市販されているしいたけの8~9割が、菌床で栽培されたものになっています。

しいたけ栽培は難しい

しいたけ菌床栽培

これなら簡単にできるわ~と思って始めたしいたけ栽培ですが、実際にやってみると想像以上に難しかった。

まず最初に引っかかったのが夏場の菌床管理でした。菌床を仕入れて1回目はそれなりに発生するのですが、2回目が続かない。参考書を読み、しいたけ菌床を仕入れている業者の方にも教えを請うていろいろ試してみましたが、何度やってもうまくいきません。

そのうち秋になり、しいたけ栽培に合った気候になると勝手にポコポコ生えてくるようになりました。ホッとしたのもつかの間、今度は冬が来て温度が下がり、しいたけが成長しません。うむむ、どうなってんだこりゃ・・・

しいたけ菌床栽培 実験用温室

また壁にぶち当たりましたが、いろいろ調べてみたところ、しいたけ栽培のキモは温度と湿度の管理にあるということがわかりました。さっそくブルーシートで実験用の温室もどきを作り、その中に菌床を入れてみたところ、その効果はてきめんで、再びしいたけが成長するようになりました。

しいたけ栽培方法の本は参考になりましたが、しいたけ栽培のコツやキモまでは書かれていませんでしたねぇ。やっぱり自分で実際に試してみないとわからないことが多いです。

あと、家庭菜園なら楽しいなぁ~で済みますが、営利事業となると一気にハードルが上がります。収量不足では事業として成り立たないし、費用や販路、時間効率のことも考えないといけません。

自然を相手にするのは簡単じゃないし、農業はそんなに甘くないということがよくわかりました。いわしは今まで農業経験ゼロでしたが、少し農家の方の気持ちがわかったような気がします。

しいたけ栽培の参考書はこの本を使いました。何冊か読んだ中では一番わかりやすくて、とても役に立ちました。

桂嵐しいたけ販売中

桂嵐しいたけ販売中 産直ひろば

収穫したしいたけは、今のところ京都生活協同組合コープさがの、桂川街道のタカギ産直ひろば、梅津のアスカ有機農園の3店で販売しています。

今のところは栽培規模もそれほど大きくないので、販売しているお店も限られています。栽培ノウハウをきちんと確立するまでは、手を広げず小規模の商売でガマンします。

ちなみに、しいたけには生産工場のすぐそばを流れる桂川と、風光明媚な観光地、嵐山にちなんで命名した「桂嵐」というブランド名があります。このブランド名は他の目的で使うため商標を登録しておいたのですが、事情があってしいたけに流用してます。

しいたけ栽培工場が桂と嵐山の間ぐらいにあるので、ちょうどいい名前になりましたが、まさか「桂嵐」をしいたけに使うとは思いませんでした・・・

桂嵐しいたけ販売中 京都生活協同組合コープさがの

手前味噌で恐縮ですが、味は原木栽培のしいたけに負けず劣らず、とても美味しいです。お店で見かけたらぜひ手にとって見て下さい。市場を通さず、採れたその日に直接納品しているので鮮度は抜群ですよ。しいたけに限らず、生鮮食料品は何と言っても採れたてが一番です!

もちろん、栽培時に農薬や化学肥料は一切使っていません。菌床も殺菌剤や農薬を使わず、きちんと放射能検査を受けている生産者から仕入れています。

しいたけ栽培は始まったばかりで、課題も山積していますが、今はできることから少しずつ手を付けていくしかありません。えらいことに手を出してしまったなぁというのが正直な気持ちです。とはいえ、今更引っ込むわけにもいきませんしねぇ・・・まあ、ぼちぼちやりまっさ (^^;

2016年4月末から干し椎茸の販売も始めました。よかったらこちらもどうぞ・・・
http://wind-mill.co.jp/iwashiblog/2016/05/hosi-siitake-start/

あと、しいたけ栽培設備の温度と湿度を管理するため、便利なIoTデバイス「Netatmo ウェザーステーション」を使っています。セットアップから解説しているので、よかったらこちらもご覧ください。

http://wind-mill.co.jp/iwashiblog/2017/01/netatmo-weather-station/

スマホで室内外の温度や湿度を確認できる Netatmo ウェザーステーション | いわしブログ

 - しいたけ