ギガファイル便は時間帯によって遅くなったり、速度が落ちるときがあります。そこで、アップロードとダウンロードに必要な時間を調べてみました。
昔のギガファイル便では、容量の大きなファイルをアップロード・ダウンロードするとえらく時間がかかりましたが、最近は3GBや5GBのファイルでも数分程度で済みます。
とはいえ、10GBを超えると数十分、最大容量の200GBになると、アップロードだけで3~4時間ぐらい待たないといけません。また、利用する時間帯によってはかなり遅くなることもあります。
ギガファイル便は処理途中の中断ができないので、事前にファイルサイズあたりの処理時間を知っておくと便利です。PCの目安ですが、アップロードは1GBあたり2分前後、ダウンロードは時間帯によって大きく異なり、1分~10分といった感じです。
スマホの場合は、回線状況によってアップロードとダウンロードの時間が異なります。スマホでギガファイル便を使う場合は、なるべくwifi接続で利用してください。通常のデータ通信では遅くなります。
あとは「本当に100GBまで使えるのかな?」という素朴な疑問もあったので、100GBまでアップして時間を計測してみました。ギガファイル便で大容量ファイルを扱う際は、ぜひ参考にしてください。
ギガファイル便の使い方や、ファイルの送り方・受け取り方は以下の記事をご覧ください。
アップロード / ダウンロード時間計測の準備
テストはあまり混み合っていない祝日の夕方~夜間にかけて行いました。アップロードとダウンロード時間の計測は、Windows10のOS内アプリ「アラーム&クロック」のストップウォッチ機能を使っています。
アップロードの場合は、ファイルをドラッグドロップした時点でスタートして、ダウンロードURLが表示されるまで計測しています。ダウンロードは「ダウンロード開始」をクリックしてから、プログレスバーが100%に到達するまでです。
計測用のダミーファイルは、Windows PowerShell (コマンドプロンプト)のコマンドを使って作成しました。これならどんなサイズのファイルもピッタリの数値で作成することができます。
ただし、PowerShellではサイズをバイト単位で入力する必要があります。1GBのファイルを作成する場合は、バイトに変換した数値 1,073,741,824 を入力します。
Macでもmakefileコマンドを使うと、各種サイズのダミーファイルを作成できますよ。
単位の変換は、以下のサイトを使いました。
アップロード / ダウンロード時間 100MB~1GB
では最初に100MBのファイルで計測してみます。ファイルのアップロード時間は11秒50でした。
続いてダウンロード時間を計測したところ、3秒99というタイムでした。100MB程度であれば、アップロードもダウンロードもあっという間に終了します。
次に500MBのファイルです。アップロード時間は56秒19でした。
ダウンロード時間は500MBのファイルで27秒50でした。
1GBのファイルアップロード時間は2分11秒12でした。
1GBのファイルダウンロード時間は58秒01でした。
ギガファイル便でファイルをアップロードorダウンロードする場合は、通常1GBぐらいまでのサイズに収まると思いますが、この程度ならトイレに行っている間に終わりますね。
アップロード / ダウンロード時間 3GB~10GB
続いて3GBのファイルです。アップロード時間は5分42秒47でした。
3GBのファイルダウンロード時間は2分09秒29でした。
5GBのファイルアップロード時間は8分44秒39でした。
5GBのファイルダウンロード時間は4分32秒25でした。
10GBのファイルは1ギガあたりのアップロード時間が延びて、22分41秒71になりました。
10GBのファイルダウンロード時間は10分19秒51でした。
10GBのファイルは通常ではあまり扱わず、仕事で大量の写真や動画を送るような限られた用途になるでしょうか。それにしても速くなったもんだ・・・
アップロード / ダウンロード時間 100GB
では、いよいよギガファイル便の上限である100GBのファイルをアップロードします。ここまで大きいファイルを転送することはまずないと思いますが、実験なのでやってみます。
最初の5%までは7分26秒なので、このペースだと3時間弱でアップロードできそうです。
10%の時点で16分55秒です。先ほどの10GB単体と比べて5分以上速いですね。よいペースです。
30%までは55分07秒です。30GBのファイルをアップロードするなら、1時間ほどかかるということです。
1/2の50%までは1時間35分32秒で到達です。50GBのアップロードは1時間半ですね。
ついに100GBのアップロードが完了しました。時間は3時間00分14秒です。ってか、ギガファイル便って本当に100GBまで使えるんだ・・・ビックリです。
100GBのファイルをダウンロードすると、1時間39分51秒かかりました。アップロードの半分ですね。ただし、昼間の混み合う時間帯にダウンロードすると、もっと時間がかかります。
アップロード / ダウンロード 時間帯による速度の差
ギガファイル便は、時間帯によってアップロード・ダウンロードの速度が大きく変わります。サーバーが混み合う平日の午前中と、日曜祝日の明け方を比較してみると、所要時間に大きな差がありました。
では5GBのダミーファイルを使って、時間帯別の所要時間を調べてみます。まずは平日の午前中にアップロードした結果ですが、10分08秒でした。まあ通常通りですね。
続いてダウンロードですが、えらく時間がかかって56分03秒という結果になりました。平日の午前中はサーバーが混み合っているみたいですね。
通信速度を見ると、普段の1/5~1/10ぐらいでした。そりゃ遅いわな・・・
続いてお昼の2時頃にテストしてみます。アップロードは12分11秒、ダウンロードは4分17秒でした。タイミングが良かったようで、午前中と比べてダウンロード時間が大幅に短縮されました。
夜の9時過ぎにテストした結果は、アップロードは14分43秒、ダウンロードは6分25秒でした。
時間帯ごとの結果ですが、アップロードは時間によってそれほどの差はなく、ダウンロードは午前中が特に遅くなるようです。
ギガファイル便 時間計測の結果
ギガファイル便はアップロードよりもダウンロードのほうが2倍ぐらい速いですね。アップロード時間の目安は1GBあたり2~3分前後、ダウンロードは時間帯によって大きく異なり、1~10分といった感じです。これにサイズをかけると、おおよその所要時間がわかります。
また、平日午前中のダウンロードは特に時間がかかります。急ぎの場合は注意してください。
アップロード・ダウンロード中にタスクマネージャーを見ると、通信速度は結構変動していました。時間帯やタイミングによって処理完了までの時間に差が出るようです。
あと、アップロードorダウンロード中にPCをスリープから復帰させると、処理が止まってしまう場合があります。最初からやり直さないといけないので、急ぎで大きなファイルを扱う場合は注意してください。
ギガファイル便で大きなファイルを扱うなら、作業時間の目安や混み合う時間帯を知っておくと便利です。今回の結果はぜひ参考にしてくださいね。
他にもギガファイル便の使い方や、iPhoneからギガファイル便のファイルをダウンロードしたり、保存する方法を紹介しています。以下もぜひご覧ください。