Googleの無料翻訳アプリ「Google翻訳」は、インターネットに接続していない状態でも翻訳できる「オフライン」という機能があります。
オフラインの使い方は簡単で、スマホやタブレットのGoogle翻訳アプリに、オフライン翻訳用の言語ファイルをダウンロードするだけです。
これでインターネットに接続した時と同じように、外国語を高精度に翻訳することができます。
オフライン翻訳で事前に言語をダウンロードしておけば、海外旅行に行ってネットにアクセスできない時や、電波の届かない山中や地下でもGoogle翻訳を使うことができます。
また、英語や中国語、フランス語、ヒンディー語などの主要言語であれば、テキストを入力せず、手書きやカメラで撮影した文章も翻訳することができます。
最近はDeepL翻訳もシェアを伸ばしていますが、オフラインの翻訳はDeepLにはない機能です。
海外旅行に行くと電波状況が悪かったり、wifiが使えない場合があるので、DeepL翻訳とオフラインでも使えるGoogle翻訳の両方をインストールしておくと便利ですよ。
以下の記事でスマホ版Google翻訳アプリの使い方を紹介しています。

Google翻訳 言語ファイルをダウンロード
では、Google翻訳をオフラインで使うための言語ファイルをダウンロードしましょう。
Google翻訳のオフライン機能は、スマホのGoogle翻訳アプリで使います。アプリをお持ちでない方は、以下からiPhoneまたはAndroid用Google翻訳アプリをダウンロードしてください。
Google翻訳はすべての機能が無料で使えるので、使用料金はかかりません。
今回はiPhoneを使って解説します。まずはGoogle翻訳アプリの下にあるメニューから「設定」→「オフライン翻訳」に進みます。
ダウンロードした言語一覧が表示されるので、「言語の追加」をタップして、言語のダウンロードから利用できる言語を選びます。
英語は元からインストール済なので、日本語の言語ファイルをダウンロードしましょう。
「ダウンロード」をタップして言語ファイルをダウンロードします。
オフライン翻訳の言語ファイルに日本語が追加されました。あとは必要に応じて言語ファイルを追加していってください。不要になった言語ファイルは左スワイプで削除します。
Google翻訳 オフラインの使い方
では、オフラインでGoogle翻訳が使えるかどうかテストしてみましょう。
iPhoneを機内モードにしてインターネット接続を遮断すると、Google翻訳もオフラインモードになり、入力モードがテキストとカメラ入力だけになりました。
日本語を入力すると、オフラインの状態でもちゃんと英語に翻訳してくれました。
次は英語から日本語です。逆から翻訳しても大丈夫ですね。
インターネットに接続していないので、オフラインでは翻訳文の読み上げや検索、送信はできませんが、拡大表示とコピー機能は使えます。
ただし、少し長い文章になると翻訳精度は落ちます。左側はオフラインで翻訳したものですが、右側のオンライン翻訳と比べると訳がイマイチですよね。
とはいえ、日常会話程度であればオフラインでも問題なく使えます。
カメラ撮影でオフライン翻訳
Google翻訳は、オフラインでもカメラ撮影で翻訳できる言語があります。対応している言語であれば「カメラ入力」のアイコンが表示されます。
カメラを使った翻訳は簡単で、翻訳したい文章をカメラに写すだけです。「カメラ入力」をタップするとGoogleレンズが立ち上がるので、英語から日本語にリアルタイム翻訳してみます。
「It’s nice weather today.」を翻訳してみましたが、ちゃんと翻訳できてますね。
カメラ下のボタンをタップすると、翻訳した文章をテキストでコピーできます。
その左はスマホ内画像の読み込みです。カメラが手ブレして文章を読み込めす、翻訳文がおかしくなる場合は、一度撮影してから画像を読み込むとよいでしょう。
ボタンをタップすると、翻訳されたテキストを「すべてコピー」できます。
オフラインは長文の翻訳ができない
今度は長い英文を翻訳してみました。改行に対応しておらず一行ずつバラバラに翻訳するので、おかしな文章になります。
オンライン翻訳であればちゃんと翻訳してくれますが、長文をオフライン翻訳するときは、事前にピリオドで改行するなどして文章を整えましょう。
日本語から英語の翻訳です。「会話、写真、手書き、タイピング 翻訳できるコンテンツはさまざま 異言語間での会話を楽しみましょう。」はこうなりました。
改行がないので、オフラインでも問題なく翻訳してくれました。
カメラ入力のリアルタイム翻訳は、オンラインとオフラインで翻訳の精度が大きく変わります。短い文章や道案内ぐらいであれば、オフラインでも使えるでしょう。
長い文章はネットに接続して、カメラで撮影した画像をテキスト認識させて翻訳してください。
Google翻訳 オフラインが使えない場合
Google翻訳は、オフラインで使える言語や機能が決まっています。
Google翻訳の言語ページに言語ごとの対応機能表があり、マイナー言語はオフラインが使えません。他にもカメラのリアルタイム翻訳が使えなかったり、入力しか使えない場合があります。
Google翻訳をオフラインで使う場合、特にマイナー言語の場合は、事前に確認してください。英語やフランス語、イタリア語、中国語などの主要言語は、問題なくオフライン翻訳が使えます。
Google翻訳の言語ページに、各言語ごとに使える機能の対応表があるので参考にしてください。
Google翻訳ページ 言語 – Google 翻訳
あと、当たり前ですが、事前に言語ファイルをダウンロードしないと、オフラインは使えません。以外に見落としがちなので確認しましょう。
オフラインでダウンロードできない場合
続いて、オフラインの言語がダウンロードできない場合ですが、以下の原因が考えられます。
- その言語がオフラインに対応していない
- 電波状況が悪い
- wifiに接続できない
設定からオフライン翻訳に進み、「利用できる言語」にリストアップされていない言語は、オフラインが使えません。Google翻訳の言語ページで事前に確認してください。
また、電波状況が悪い場所や、wifiに接続できない場所では、そもそもダウンロードができません。
海外に行くとインターネットにつながらない場合があるので、言語ファイルは旅行前にダウンロードしておきましょう。
日常会話ならオフラインでも使える
Google翻訳は、日常会話程度であればオフラインでも問題なく使えます。データ通信ができない海外や旅行先をはじめ、電波状況が悪い地下や山中でも、事前に言語ファイルをダウンロードしておけば安心です。
リアルタイム翻訳も一応使えますが、気休め程度だと考えたほうがいいでしょう。文章の翻訳はネットに接続してから画像をテキスト認識させると、きちんとした翻訳文になりますよ。
最近はDeepLも翻訳精度の高さでシェアを伸ばしていますが、オフラインの翻訳はGoogle翻訳のオリジナルで、DeepLでは使えない機能です。
海外旅行やwifiが使えないような場所に行くなら、DeepL翻訳だけでなく、Google翻訳もインストールしておくと便利ですよ。
カメラ入力の使い方や機能を以下の記事で紹介しています。

100以上の言語が使えるGoogle翻訳アプリをスマホにインストールしておけば、旅先のコミュニケーションがもっと楽しくなります。海外旅行のお供にどうぞ!
他の記事でGoogle翻訳の便利な使い方をたくさん紹介しています。
