いわしが先日制作した水墨画家 篠原貴之水墨画塾の動画を紹介します。
絵の制作過程は以前にも撮影したことがありますけど、今回のお題は前回のカラフルな現代画とは全く違う「墨絵」です。
使うのは墨ですから、絵の上には白と黒しかありませんが、たった2色の明暗で驚くほど豊かな表現ができるんだと感心しましたよ。墨絵の世界は深い・・・
篠原貴之氏 水墨画塾
水墨画家の篠原貴之氏が主催する水墨画塾の様子を撮影して、youtubeにアップしました。
篠原氏が西京極駅にほど近いアトリエで月に一回開催されている水墨画塾では、篠原氏自身が新しい画題を墨で描いて見せるというデモンストレーションを毎回行っています。
今回の画題は日本百名山の一つ、伊吹山です。実際に描いてみることで、構図の取り方、筆使い、墨の濃淡など、墨絵を仕上げていく過程とポイントがよくわかります。
後半は画塾生徒作品の講評です。墨絵を描く際に注目すべき注意点、形や遠近感などのデッサン、ひと通り筆が入った後の仕上げ方を生徒にアドバイスしています。
プロの視点による的確なアドバイスで、単調になりがちな墨絵が鮮やかに変化していきます。
この動画はフルHDで製作しています。ぜひ画質を1080pに変更して全画面表示でご覧ください。
篠原貴之氏プロフィール
篠原貴之氏は京都生まれ。元々は彫刻家としてイタリアのミラノへ留学されましたが、水墨画家に転向し、今度は中国の北京で水墨画を学び、今日に至ります。
現在は阪急梅田店美術画廊、伊勢丹新宿店美術画廊、銀座松屋等をはじめ、全国各地で展覧会活動を展開する他、小説や雑誌の装画、カレンダー、襖絵などを手がけ、創作活動の傍らで自身の水墨画塾も主催されています。
1961年 京都生れ
1980年 京都市立日吉高等学校美術工芸コース西洋画科卒業
1986年 京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業、同大学院彫刻科入学
1987~90年 イタリア国立ミラノ美術学院彫刻科に、イタリア政府給費留学生として留学
1990年 京都芸術短期大学(現京都造形大学)にて講師を務める傍ら、李庚先生、藤原六間堂先生の指導を受け水墨画を始める
1992~94年 中国中央美術学院国画科に文部省派遣中国政府国費留学生として留学
1994年~ 水墨画の創作、発表に専念
1997年 篠原貴之水墨画集’空と人と大地と’を出版
2001年 篠原貴之水墨画集Ⅱ’墨いろの旅―イタリア・日本―’を出版
2002年 直木賞受賞作’生きる'(乙川優三郎著、文芸春秋刊)の扉絵を担当
2003年 篠原貴之水墨画集Ⅲ’墨いろの情景’を出版
2005年 梅林寺(豊中市)に襖絵「降魔成道―菩提樹の下で」を奉納
2011年 富山県高岡市 繁久寺東閑堂に襖絵「万葉故地」を奉納
富山県高岡市にある曹洞宗仙壽山 繁久寺東閑堂 襖絵製作中の様子です。
篠原貴之氏 水墨画作品紹介
篠原氏は水墨画という東洋独自の伝統技法を使いながらも、西洋と東洋の垣根を取払った自由な視点で、現代の感性にフィットした水墨画の世界を創りだしています。
イタリア ヴェネツィア
こちらはポルトガル滞在中に描かれた人物画です。何とも味のある、よい表情ですね。墨で描かれた絵とは思えません。
男の肖像 -聴こえるか-
男の肖像 -ポーカーフェイス-
いわしの地元、大覚寺や広沢池のスケッチです。墨絵は白と黒しかありませんが、たった2色の明暗でこれだけ豊かな表現ができるのですね。
甘い光(京都 大覚寺)
冬日(京都 広沢池)
篠原貴之氏 公式HP ブログ 篠原貴之水墨画塾
篠原貴之氏の作品は、HPやブログで見ることが出来ます。
こちらはブログです。展覧会や個展の予定、近況、篠原貴之水墨画塾の更新情報などはこちらをご覧ください。
水墨画家 篠原貴之 youtubeチャンネルはこちらです。過去の「篠原貴之 水墨画塾」はこちらからご覧になれます。
「篠原貴之 水墨画塾」はすべてフルHDで製作しています。ぜひ全画面表示+1080pの表示でご覧ください。
篠原貴之氏の水墨画塾は、阪急西京極駅から徒歩5分のアトリエにあります。興味のある方は一度問い合わせてみてください。