水墨画家 篠原貴之氏のネット水墨画塾 Vol.19~Vol.21を youtube にて公開しています。
Vol.19は、きれいな墨色を出すためのグラデーションの作り方について解説、Vol.20は、イタリアのヴェネチアを代表する景色、大運河をモチーフした水墨画デモンストレーション 「大運河」、Vol.21は、遠近感を出す墨色の選択法を解説しています。
昨年公開した Vol.19 以降、篠原氏が多忙のため少しお休みしていましたが、ここ最近は公開のペースが戻りつつあります。youtubeのチャンネル登録数もいつの間にか370まで伸びました。やはり「継続は力」ですね。
記事の目次
篠原貴之 水墨画塾 Vol.19 きれいな墨色を出す
篠原貴之 水墨画塾 Vol.19は、きれいな墨色を出すためのグラデーションの作り方について解説します。
単純に言うと、きれいな墨色とはきれいなグラデーションのことです。水を引いた中に濃墨を落とし、自然に墨が広がっていく時に出来る墨色が最もきれいな墨色です。しかし、実際は筆で形を描いていくので、きれいなグラデーションを作り出すためには適切な筆運びや調墨が大切になります。
意識して筆の先から水を取ったり、筆を寝かして墨を取ると、墨色が乱れます。また、筆を押さえすぎたり、描くたびに筆の当たる場所を変えると、バラバラな墨色になってしまいます。
運筆は濃いところから薄いところへ進むのが鉄則です。絵の全ての場所で墨色をきれいに処理するのは難しいですが、一部だけでも透明感のあるきれいな墨色を出せるように心掛けて下さい。
篠原貴之 水墨画塾 Vol.20 水墨画デモンストレーション「大運河」
篠原貴之 水墨画塾 Vol.20は、ヴェネチアの大運河をモチーフにした水墨画デモンストレーション「大運河」です。
イタリアのヴェネチアを代表する景色、大運河をモチーフにして、近景から遠景へと移り変わる景色の色の変化を、筆の中のグラデーションと重ね合わせて描いていきます。
大運河を描くに当たって設定した絵のポイントを、奥の教会と河口から入ってきた光に輝く明るい水面に置いています。ポイントを絞り込むことで、大胆な筆の動きや、墨の広がりを見せることが出来ます。
また、説明的な表現を最小限にする工夫をすると、筆墨の面白さが発揮されてきます。
篠原貴之 水墨画塾 Vol.21 遠近感を出す墨色の選択法
篠原貴之 水墨画塾 Vol.21は、モノトーンの墨絵で遠近感を出すための墨色の選び方を解説します。
近いものを濃く、遠くなるにつれ薄く描くのが水墨画の基本です。
長谷川等伯の「松林図」を思い浮かべて下さい。手前の松を濃墨で描き、遠くなるにつれ松の墨色は薄く描かれていますよね。この基本通りに描くと、墨色を変える回数が少なくなり、筆運びがスムーズになります。
しかし、いざ題材の景色を前にすると、色の濃淡は遠近関係なく画面に点在しています。水墨で複雑な景色を描くためには、まず色を整理して考え、色の違いは筆使いで描き分けることがポイントになります。
継続は力 伸びる視聴回数とチャンネル登録数
2014年9月からyoutube上でスタートした篠原貴之水墨画塾は、今回で21本目となりました。
篠原氏の手によって実際に墨絵を仕上げていく水墨画デモンストレーションをはじめ、筆や墨、雑巾などの道具に関する解説や、墨色の出し方、運筆の方法など、プロの水墨画家である篠原氏が、水墨画にまつわるノウハウを youtube で余すところ無く披露されています。
気がつけば視聴回数・チャンネル登録数ともに結構な数となり、そのおかげで水墨画塾を見ている方が展覧会に来たり、リアル水墨画塾への問い合わせが増えたりしているそうです。
youtube動画も、ブログの運営と何ら変わるところはありません。視聴者に評価されるものを継続的に公開していけば、アクセスは増えていくし、自分にとっても必ず大きなメリットがあります。
芸術家や技術者、士業、講師の方々をはじめ、何か一芸に秀でたものをお持ちであれば、ぜひ自分発のメディアを作り、そこから継続的に発信してみてください。そのためのメディアはウェブサイトでもブログでもyoutubeでもSNSでも、何でもOKです。
実際に篠原氏は自分のメディアをyoutube上に持ち、継続的に発信することで大きなメリットを得ています。
水墨画家 篠原貴之 youtubeチャンネル
水墨画家 篠原貴之 youtubeチャンネルはこちらです。「篠原貴之 水墨画塾」は現在22本の動画がアップされています。引き続き水墨画の描き方に関する情報をどんどんアップしていくので、ご声援よろしくお願いします。
「篠原貴之 水墨画塾」は、ぜひフルHD表示1080pでご覧ください。
篠原貴之氏の京都水墨画塾は、阪急西京極駅から徒歩5分のアトリエにあります。興味のある方は一度問い合わせてみてください。東京でも不定期に水墨画塾を開催されています。