
カブのウインカーが球切れしたので、これを機にウインカーをLED化しました。
カブのウインカーLED化はコツがあり、配線を加工せずにウインカーバルブをLED化すると、ウインカーがハザードランプのように両方点灯してうまく動作しません。
ハザードを防ぐためには、配線にダイオード付きハーネスを付ける必要があります。この記事ではウインカーLED化に必要なハーネスの作成方法や、配線の接続方法をご紹介します。
今回はC50型リトルカブのウインカーをLEDに交換していますが、インジケーターランプが1灯式のスーパーカブ(キャブレタータイプやFIタイプ)でも、同じ方法でLED化できます。
部品購入の前に、車種ごとの配線接続方法(コネクターやギボシ)、LEDランプのソケット形状(T10等)、口金の確認もお忘れなく。
カブのヘッドライトやテールランプ、ウインカー、メーターランプを交換してフルLED化しています。以下の記事もご参照ください。
カブのLED化 カブのライトやランプをLED化する
ウインカーLED化の方法と必要なパーツ
スーパーカブやリトルカブのウインカーをLED化するには、以下の方法があります。
- ウインカーインジケーターランプを外す
- ウインカー配線にLEDウインカー用ハイフラ防止抵抗を付ける
- ウインカー配線に整流ダイオードを取り付ける
一番簡単なのは①ですが、メーターパネルのインジケーターランプ点滅と、ウインカーのカチカチ音がなくなります。整備不良になる可能性もあるので、あまりオススメしません。
②はウインカーをLED化しても消費電力は変わらないので、LED化するメリットが薄れます。
今回ご紹介するのは、ウインカー配線に整流ダイオードを取り付ける③の方法です。少し手間はかかりますが、LED化してもインジケーターランプ点滅やカチカチ音は消えません。
ウインカーLED化に必要なパーツ
ウインカーLED化に必要なパーツは以下の通りです。
- LED用ウインカーリレー
- LEDウインカーバルブ
- 整流ダイオード付きハーネス
LED用ウインカーリレーやLEDバルブはAmazonで購入して、ハーネスはダイオードを加工して自作しましたが、作成済みのハーネスも販売されています。

あとは必要に応じて、端子加工用のギボシや電工ペンチなどを用意してください。
LED用ウインカーリレーに交換
では、カブのウインカーをLEDに交換してみましょう。まずはウインカーリレーをLED対応のものに交換します。価格は数百円程度です。

このウインカーリレー(フラッシャーリレー)は、LEDウインカーの交換時に発生するハイフラッシャー現象(ランプの高速点滅)を防止します。
端子は通常のウインカーリレーと共通で、そのまま差し替えるだけで使えます。裏にはランプの点滅間隔を調整するためのスクリューがあります。

まずは車体右側のサイドカバーをマイナスドライバーで外します。

サイドカバーを外すと電装品が現れます。真ん中の黒い部品がウインカーリレーで、バッテリーはこの奥に取り付けられています。

ウインカーリレー取り付け
古いウインカーリレーを上に引き抜いて、新しいウインカーリレーを取り付けましょう。

コネクターを外して、LED対応のウインカーリレーに差し込んでください。

古いウインカーリレーから取付用のゴムを移設して、元の場所に取り付けます。

ウインカーリレーの取り付け完了です。これでウインカーリレーがLED対応になりました。

LEDウインカーバルブに交換
続いてウインカーバルブを電球からLEDに交換します。リトルカブのバルブはT10という規格で、フロントとリアで共通のものが使えます。

今回購入したウインカーバルブはこちらのLEDです。色はホワイトで、ウインカー以外にも使えます。価格は4個入りで1,000円以下と割安です。
ウインカーのレンズがオレンジなので、LEDの色はホワイトでも問題ありません。LEDの価格はピンキリで、色もホワイトの他に橙(アンバー)もあるのでお好みでどうぞ。
こちらのLEDはアンバーですが2個入りなので、ウインカーに使うならもう1セット必要です。
フロントのウインカーバルブ交換
まずはフロントのウインカーバルブをLEDバルブに交換します。フロントウインカーのレンズは下のネジ一本で外れます。

レンズ上部がツメで引っかかっているので、下から引き出すように外してください。

レンズケースは、バルブの台座を少し回転させると外れます。

ソケットからウインカーバルブを抜いてください。外れにくいときはバルブを少しひねります。

交換するLEDバルブを奥までしっかり差し込みます。取り付けたら点灯チェックを忘れずに。

反対側のバルブも同じように交換してください。テストしたらちゃんとLEDが点灯しました。

リアのウインカーバルブ交換
続いてリアウインカーのバルブもLEDに交換します。このリアウインカーは純正ではなく、価格の安い互換品のリアウインカーに交換してあります。
ウインカーレンズは回して引き抜くと外れます。

反射板は台座を少し回すと外れるので、バルブを引き抜いてください。

左右のリアウインカーとも、LEDバルブをしっかり差し込んで取り付けます。

カブのウインカー配線 ハザードの原因
この段階でウインカーを点灯すると、なぜか両側とも点滅してハザードランプのようになります。これを防ぐためには、ウインカーの配線にダイオードを取り付ける必要があります。

カブのウインカー配線図(わかりやすいようにかなり簡略化しています)で説明します。
カブのウインカー配線は、左図のような左右独立の配線ではなく、右図のようにウインカーインジケーターランプとオーディブルパイロットを通じて、両方が繋がっています。

この配線だと、ウインカーが両方とも点灯しそうですが、ウインカーとインジケーターランプを通った時点でほぼ電気を消費しているので、反対側に電気が流れてもランプは点灯しません。
しかし、LEDバルブは電球よりはるかに消費電力が少ないので、反対側にも十分に電気が流れてしまいます。そのため、ウインカーが両方とも点灯してハザードになるのです。
LEDウインカー用の整流ダイオード取り付け
これを防ぐために配線内にダイオードを取り付けて、両方に電気が流れないようにします。ダイオードは電気の流れを片側だけに制限する部品で、価格は1個数十円ほどです。

この図でわかるように、ダイオードが電気の流れを片方に制限して、ウインカーのハザードを防ぎます。ウインカーインジケーターランプとオーディブルパイロットも動作します。

カブのウインカーをLED化するなら、ダイオードが必要になります。パーツ単体で買えば数十円ですが、今回はエーモンの整流ダイオードを使いました。
2個入りでカブ以外のバイクにも使えます。整流ダイオードの電流の流れは、白から灰色の1方向のみです。取り付け時に間違えないようにしてください。

LEDウインカーのハーネスを作成
配線にダイオードを取り付けるため、LEDウインカー用の配線ハーネスを作成します。ハーネスは2本で、片方は整流ダイオードを2個取り付けて、もう片方はアース配線用です。

C50のリトルカブ(キャブレター車)は配線をギボシで接続するので、電工ペンチとギボシ端子のセットを購入しました。
このセットは、ハーネス加工に必要なダブル端子や絶縁スリーブが付いているので便利です。

整流ダイオードの白側にオスのギボシ、灰色側は一本に束ねてダブルのギボシ端子を取り付けます。ギボシ端子は電工ペンチでかしめて固定します。

もう一本は片方にダブルのギボシ端子を取り付け、もう片方はむき出し線そのままです。カブは中の配線が密集してショートしやすいので、必ず絶縁スリーブを付けてください。
作成済み配線ハーネス購入
LEDウインカー用のハーネスは、Discover windsから作成済みのものが販売されています。整流ダイオードとギボシ加工済みのハーネスで、コスパのいい製品です。

購入時のハーネス価格は800円で、Amazonで購入できます。他にM&Hマツシマなどでも、同様のハーネスが販売されています。
パイロットランプ左右共通のバイクであればそのまま接続できますが、リトルカブやスーパーカブに接続する場合は、ハーネス1と2の先端に2本配線できるような加工が必要です。

このハーネスの価格はダイオード単体とそれほど変わらないので、ハーネスを自分で作るのが面倒なら、こちらのハーネスを購入するのも手です。
ハーネスの配線取り付け作業
では、作成したハーネスを配線に取り付けましょう。まずはライトの下部、正面から見て四時と八時の位置にあるネジを外し、ライトリムごと引き出します。
ライトはリム上部のツメで固定されているので、斜め下に引き出すような感じでツメを外してください。

ヘッドライトはすでにLED化しているので、中の配線はかなり詰まっています。

配線がやりにくい場合は、ヘッドライト上部のカバーも外したほうが効率よく作業できます。取り外し方法は別記事内の アッパーカバーを外す を参照してください。

LEDウインカーのハーネス取り付け
LEDウインカー用ハーネスは、ウインカーインジケーターランプとオーディブルパイロットの配線に取り付けます。どちらともオレンジと水色の配線が出ています。

ウインカーインジケーターランプとオーディブルパイロットの配線は、どちらも4又ギボシ端子に取り付けられています。配線を追って取り外してください。

オレンジと水色の配線を2本ずつ取り外しました。違う配線を外していないか確認してください。

次にダイオード付きハーネスの白側端子を、オレンジと水色の4又ギボシ端子に取り付けます。

ダイオード付きハーネスの灰色側ダブル端子は、水色の配線2本と接続します。

続いてアース側のハーネスを取り付けます。オレンジの配線2本をダブル端子に接続します。

ショートを防ぐため、端子を取り付けたら必ず絶縁スリーブでカバーしてください。

アース側ハーネスのギボシ端子は片方しか付けていませんが、グリーンの4又ギボシ端子に空きがないからです。他の端子に配線を差し込んで固定します。

これでLEDウインカーのハーネス取り付けは完了しました。あとはテストでウインカーを点灯させて、配線間違いがないか確認してください。
ハーネス取り付けと配線が正しければ、LEDウインカーのハザードは起こらず、オーディブルパイロットのカチカチ音もちゃんと聞こえます。

あと、ギボシ端子のカバーもお忘れなく。必要に応じてビニールテープを巻きましょう。
ウインカーLED化 簡単な配線加工方法
カブのウインカーLED化は、配線の加工やハーネスの作成が必要なので少し面倒ですが、実はもっと簡単にウインカーをLED化する方法があります。
ウインカーをLEDバルブに交換してから、メーターパネルのウインカーインジケーターランプを外すと、LEDウインカーのハザードが発生しなくなります。
配線の加工は1つだけです。ウインカーインジケーターランプの2本の配線のうち、オレンジまたは水色の配線を4又ギボシ端子から外せばOKです。

ただし、インジケーターランプは点灯せず、ウインカー点灯時のカチカチ音もなくなります。

とはいえ、どちらも走行に支障はないので、配線の加工が面倒ならこの方法もアリです。
カブのウインカーLED化 まとめ
今回のウインカーLED化の部品代は3000円前後で、それほど高額ではありません。
ヘッドライトやテールランプはすでにLED化していましたが、ウインカーもLEDに交換したので、バッテリーの負担はかなり下がるはずです。
カブのウインカーLED化は、ハーネスの作成や配線の加工が必要なのでかなり面倒ですが、ハーネスを自作せず購入するという手もあります。
カブのヘッドライトやテールランプ、ウインカー、メーターランプを交換してフルLED化しています。ヘッドライトやランプ類のLED化は、以下の記事をご参照ください。
カブのLED化 カブのライトやランプをLED化する








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