カブのテールランプをLED化するため、電球バルブからLEDテールランプに交換してみました。その作業手順とおすすめLEDランプをご紹介します。
今回購入したのはバイク用のLEDテールランプです。テールランプの交換に必要な工具はプラスドライバーだけ、そのままポン付けできるので作業時間も5分ほどで終わります。
また、カブのライト類をLED化するときは、交流から直流の変換が必要ですが、このLEDランプは交流と直流のどちらにも対応しています。
バイクのテールランプは、はるかに長寿命のLEDテールランプに交換しておくと安心ですよ。
あと、自動車用のLEDランプも使ってみましたが、すぐ壊れるのでバイクには不向きです。テスト結果はこの記事の最後にあるので、よかったら読んでみてください。
テールランプLED交換のメリット
テールランプをLEDに交換するメリットは、電球バルブよりもはるかに寿命が長いところです。
先日の夜、バイクに乗って信号待ちをしていると、警察の方に声をかけられました。
「あの、テールランプが切れてますよ・・・」
あれれ、ホントだ。後ろだから気付かなかった。これは罰金かと思いきや「このまま走ってると整備不良で停められるので、すぐ直して下さい。」と言って去っていかれました。親切なおまわりさんでよかった……
テールランプは後方にあるので、突然球切れしてもなかなか気付かないし、球切れのまま走るとテールランプの整備不良で交通違反になり、違反点数1点と反則金5000円が課されます。
テールランプは普通に交換するなら電球タイプで十分ですが、電球バルブはLEDよりも玉切れしやすいので、できれば長く使えるものがいいですよね。
LEDテールランプは電球より交換頻度が少なくて済み、メリットが多いのでオススメです。
LEDテールランプの選び方とおすすめLED
今回はバイク用のLEDテールランプを2種取り付けてみました。口金はT20ウェッジタイプで、カブのテールランプは全てこのタイプです。
どちらのLEDテールランプも、原付のリトルカブやスーパーカブはもちろん、カブ90やカブ110にも交流から直流への変換なしでそのまま使えます。
M&Hマツシマ LEDテールランプ
まずはM&HマツシマのLEDテールランプ「超高輝度LED L8187RW L・ビーム レッド&ホワイトモデル」をご紹介します。
口金は平型のT20ウェッジタイプで、ストップランプ用の赤色LEDと、ナンバー照射用の白色LEDを搭載しています。LEDがたくさん付いているので明るそうですね。
他のバイクにも取り付けできますが、T20ウェッジタイプ以外に口金シングル型、口金ダブル型の3種があるので、購入前に口金のタイプを確認してください。
SP武川 LEDテールランプ
こちらはSP武川のLEDテールランプ 05-08-0039 です。ストップランプは赤色LEDですが、ナンバー用の側面LEDは全て白色です。
LEDの光量は十分でとても明るいです。ナンバーランプは白色LEDが点灯します。
価格はM&Hマツシマより安いので、購入するならSP武川のLEDテールランプがオススメです。ただし、赤色LEDより白色LEDの割合が多いので、クリアレンズには不向きかもしれません。
こちらもほとんどのカブにそのまま取り付けできますが、購入前にテールランプの口金タイプを確認してください。
赤色LEDテールランプは違反
ちなみに、最初に選んだLEDテールランプは、M&HマツシマのレッドモデルL820XREでした。
こちらはすべてのLEDが赤色に点灯するので、ナンバープレートも赤く照らされます。
道路運送車両法では「番号灯(ナンバーランプ)の灯光の色は白色であること」と定められているので、ナンバーを赤く照らすと違反になります。
バイク用のLEDテールランプを選ぶ際は、赤色LEDのみ点灯するタイプではなく、ナンバー用の白色LED付きタイプを選んでください。
テールランプ 電球タイプ
一応、電球タイプのテールランプも紹介しておきます。
カブのテールランプは、一般的な丸い口金のタイプと、平型のウエッジタイプの2種類があります。リトルカブはウエッジタイプです。
一般的なバイク用テールランプといえば、この電球タイプですね。LEDより値段も安いし、普通に使うならこれで十分です。
左上の番号ですが、ウエッジタイプは68、丸い口金が67です。購入時はお間違いなきよう。どちらかわからない場合は、テールランプのケースを外して確認してください。
電球からLEDテールランプに交換
では、テールランプを電球からLEDに交換してみましょう。最初にプラスドライバーでテールレンズを外します。
テールレンズを手前に引き抜くと、ランプのバルブが表れます。テールレンズの根元にゴムパッキンがあるので、落とさないように注意してください。
ウエッジタイプのランプバルブは、手前に引き抜くだけで外せます。
続いてLEDテールランプを奥まで差し込んで取り付けてください。
テールランプが常時点灯しない場合
ここで注意点があります。このLEDランプには向きがあり、間違えると常時点灯しません。端子の本数を確認して、2本ある側を上にして取り付けてください。
取り付けたらまずエンジンをかけて、テールランプが常時点灯するか確認します。次にブレーキを踏んで、さらに明るく点灯するか確認してください。
差し込みの向きが間違っている場合は、常時点灯せずブレーキの時しか点灯しません。
テールランプ 電球とLEDを比較
電球バルブのテールランプはこんな感じで点灯します。バルブに触るとかなり熱いので注意してください。ナンバープレートはもちろん電球色ですね。
テールランプをLEDに交換するとこうなります。光量が増して鮮やかな感じになりました。
通常時は電球バルブとそれほど変わりませんが、ブレーキランプ点灯時はかなり明るく感じます。LEDランプは消費電力が下がるのでバッテリーにやさしく、視認性も向上します。
交流から直流への変換
カブのヘッドライトやテールランプをLED化するときは、使用する電力を交流から直流に変換する必要があります。ここは電球バルブ使用時との大きな違いです。
カブを含めた125cc以下のほとんどのバイクは、電気系統に直流と交流の2種が使われています。
常時点灯のヘッドライトやテールランプは消費電力が大きいので、バッテリーから給電せず、発電機から直接流れてくる交流を使用しています。
LEDランプは元々発光する「ダイオード」なので、電流は片方向にしか流れないし、極性を逆にして接続すると、最悪LEDが壊れます。そのため、カブのランプ類をLED化するときは、配線を変更したりレギュレーターで整流するなどして、交流から直流に変換する必要があります。
とはいえ、最近のバイク用LEDランプは交流、直流のどちらでも使えるようになっているものが多く、今回取り付けたM&HマツシマのLEDランプも、交流のままで使用できます。
LEDランプはバイク用を使おう
LEDランプは電球バルブに比べて消費電力が小さく、寿命も長いので、バイクのテールランプに最適です。交換も簡単で、慣れれば5分程度で作業が終わります。
テールランプの球切れの際は、ぜひLEDランプ交換にチャレンジしてみてください。ただし、自動車用のLEDランプはバイクに不向きです。
以前に自動車用のLEDランプを取り付けて実験したのですが、走り出して1時間もしないうちにLEDチップ部分が千切れて、テールランプが点灯しなくなりました。
続いて取り付けたこちらのLEDランプは比較的長持ちしましたが、こちらも激しい振動に弱かったようで、電球の寿命よりも短い時間で壊れてしまいました。
バイクのランプは車と違って使用条件が厳しいようです。自動車用LEDランプと比べて少し割高になりますが、バイクのテールランプには振動に強いバイク用のLEDランプを選んで下さい。
参考記事 カブに自動車用のLEDランプは使えない
ヘッドライトやテールランプ、メーターランプのLED化は、以下の記事をご参照ください。
カブのLED化 カブのライトやランプをLED化する
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