カブのバッテリーが寿命を迎えたので、バッテリーを自分で交換してみました。
バイクショップでバッテリー交換を依頼すると、バッテリー代と工賃含めて費用は1万円前後といったところですが、ネットでバッテリーを購入して自分で作業すれば、2000円程度のバッテリー代だけで済みます。
作業時間は、バッテリー電解液の反応待ちを除くと、実質5分から10分程度です。
バイクのバッテリー交換は定期的に行うメンテナンスの一つですが、交換作業は思った以上に簡単で、しかも自前でやればメンテナンス費をかなり節約できます。
今回交換したバッテリーは台湾ユアサの純正バッテリーですが、純正品よりさらに安い互換品もあります。価格重視の方は互換品のバッテリーに交換してもよいでしょう。
バッテリー交換に特別な工具は不要なので、ぜひ一度自分で作業してみてください。
今回はリトルカブのバッテリー交換方法をご紹介しますが、スーパーカブも手順はほぼ同じです。
あと、カブ90は同様の手順で交換可能で、バッテリーも同じものが使えますが、カブ110は形式によって交換方法やバッテリーの型番が変わります。
バイクのバッテリーは消耗品
バイクのバッテリーは消耗品なので、数年に一度交換する必要があります。
我が愛車のリトルカブも前回のバッテリー交換からかなりの年月が過ぎ、バッテリーが急に劣化してきたようです。冬に入り気温が下がったからか、キーを回した時にニュートラルランプが点灯しなくなりました。
カブはバッテリーが弱ってくると、ニュートラルランプの点灯がだんだん弱まり、ウィンカーも点滅せずカチカチ音がしなくなります。また、走行中にホーンを鳴らすと、普段の「ピー」という音ではなく、「ビリビリ」という震えた音になります。
単なるバッテリー上がりであれば、再充電すれば復活するかもしれませんが、今回は長期間バッテリーを使い続けたこともあり、そろそろ寿命と判断しました。
バッテリー価格はネットが安い
バイクショップでバッテリー交換を依頼すると、バッテリー本体の費用プラス工賃が必要です。バッテリー交換は工賃を払うほど難しい作業ではないので、自分で交換することにしました。
ホームセンターに行くと、純正バッテリーが5000円ほどで販売されています。
続いてAmazon で「カブ バッテリー」と検索してみると、純正品は半額程度、さらに安い互換バッテリーや、980円で購入できる激安バッテリーも販売されています。
特に支障がなければ、バイクのバッテリーはネット経由で購入したほうが安上がりです。
今回Amazonで購入したのは、ほぼ純正品の台湾ユアサバッテリー「YTX4L-BS」です。
日本産の純正バッテリーではありませんが、Amazon のレビューを見る限り、問題なく使えるようです。ご覧の通り、説明書も日本語なので安心して使えます。
他の互換バッテリーや激安バッテリーでも問題なさそうですが、今回は無難に純正品を選びました。
純正バッテリーの型番は「YT4L-BS」または「FT4L-BS」です。他にCT4L-BSやAT4L-BSといった型番の互換バッテリーもあります。
あと、今回購入したバッテリーは型番が少し違う「YTX4L-BS」ですが、こちらはセル付きバイクに使う高始動型のバッテリーです。「YT4L-BS」との違いは始動性だけで、どちらもカブのバッテリーとして使えます。
やっぱり日本製がいいという方は、少し高くなりますが、GSユアサの純正バッテリー「YT4L-BS」を購入してください。
純正互換品の格安バッテリー
カブの交換用バッテリーは、純正品以外に互換品の格安バッテリーもあります。
こちらはCT4L-BSという互換品のバッテリーで、価格はYT4L-BSより3割ほど安いです。楽天では1000円以下で販売されてますね。
走行距離無制限の1年保証付で販売されているので、交換しても特に問題はなさそうです。
これよりさらに安い激安バッテリーもあるので、人柱覚悟の方は使ってみるのもよいでしょう。
ちなみに、バッテリーの型番にある頭の2文字「YT」や「FT」はメーカー名で、その後ろが4L-BSであれば、どれでもカブの交換用バッテリーとして使えます。
バッテリー交換 電解液注入
今回購入したバッテリー「YTX4L-BS」はそのままでは使えず、事前の準備が必要です。このバッテリーは密閉型ですが、使用前に電解液を注入する必要があります。
電解液を入れて反応するまで1時間ほどかかるので、先にこの作業を済ませておきましょう。
バッテリーを箱から取り出して中身を確認します。中にはバッテリー本体と電解液、端子のネジ、説明書が入っています。
まずバッテリー上部の液注入口保護シールをはがします。
電解液の黒いキャップを取り外します。このキャップは後で使うため残しておきます。アルミのフタは剥がさないで下さい。
バッテリーの液注入口から電解液を容器ごと押し込んで注入します。
バッテリーに電解液を注入して、中で反応するまで1時間ほどかかります。ホコリなどが入らないように、先ほどの黒いフタを軽くかぶせてしばらく待ちましょう。
1時間ほど経過したら、黒いフタをハンマー等で叩いてキャップを閉めます。これでバッテリーの準備は完了です。
説明書には「バッテリーの寿命を延ばすため初期充電を行って下さい」とあるので、軽く充電しておきます。充電器はバッテリーを交換するたびに使うので、一つ持っておくといいでしょう。
充電器がなければ、そのまま取り付けて使っても大丈夫です。
バッテリー交換の手順
では、カブのバッテリー交換作業に移ります。必要な工具はマイナスとプラスドライバー、10mmのレンチです。
まずは車体右側のサイドカバーをマイナスドライバーで外します。
サイドカバーを外すと、電装品が現れます。バッテリーはこの奥に取り付けられています。
バッテリー固定ケースのボルトを外します。
バッテリーを取り出す時に配線が邪魔になるので、バッテリー固定ケースのツメに掛かっている赤い配線を右によけてください。
バッテリーを奥から引き出しました。この状態で端子から配線を外しますが、端子の取り外しと取り付けは順番があるので注意してください。
取り外し時は、必ず緑のマイナス側から端子を外します。
取り付け時は、必ず赤のプラス側から端子を取り付けます。
この順番を守らないとショートする可能性があるので危険です。
では、バッテリーの端子を緑のマイナス側から外しましょう。
赤いプラス側の端子も外して、古いバッテリーを取り出してください。
続いて新しいバッテリーを取り付けます。取り付けの時は赤いプラス端子から行います。
緑のマイナス端子にも配線を取り付けて、バッテリーを奥に押し込んで下さい。
バッテリーケースを元に戻しました。これでバッテリー交換作業は完了です。
キーを回すと、ちゃんとニュートラルランプが点灯します。ウィンカーも点滅するし、ホーンの音も正常です。
バッテリーの復活を確認したら、あとは走行テストを行って下さい。
カブのバッテリーは簡単に交換できる
以上、カブのバッテリー交換作業をご紹介しました。バッテリーの事前準備を済ませておけば、作業時間は実質5分から10分程度です。これなら自分でもできると思いませんか?
バッテリー交換は何年かおきに必要なメンテナンスの一つですが、バッテリーは純正品や互換品がネットで安く買えるし、自分で作業すればメンテナンス費をかなり節約できます。
カブのバッテリーは簡単に交換できるので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
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