カブのエアクリーナーエレメントを自分で交換してみました。
エアクリーナーの交換はそれほど難しい作業ではありません。工具はプラスドライバーとメガネレンチがあればOKで、作業時間は30分ほどで完了します。
カブの調子を維持するため、定期的なメンテナンスやパーツの交換は大切です。エアクリーナーが汚れて吸気抵抗が大きくなると、燃費にも影響が出ます。
工具があればエアクリーナーは短時間で交換できるので、ぜひ自分で試してみて下さい。
エアクリーナーの交換時期
バイクのエアクリーナーが汚れてくると、空気の流入が減ってエンジンの出力低下につながるので、定期的に交換する必要があります。
エアクリーナーの交換時期ですが、カブのユーザーマニュアルには、エアクリーナーエレメントは「20,000kmごとに交換してください」と記載されています。
通常の乗り方であれば、記載の通り20,000kmごとに交換しておけば問題ないでしょう。
カブのエアクリーナーはビスカス式(オイルコートペーパーエレメント)で、オイルを浸透させたろ紙によってゴミやホコリをろ過します。
ビスカス式フィルターは長時間使えて清掃が不要という特徴があり、エアクリーナーの交換時期も長くなっています。
エアクリーナーの型番
カブは長い歴史を持ち、おなじみのスーパーカブやリトルカブ、カブ90、最新のスーパーカブ110(JA44)やハンターカブなど、様々な車種や排気量があります。
この記事ではC50型リトルカブのエアクリーナーを交換していますが、モデル名が同じC50型スーパーカブのエアクリーナーも同様の作業で交換できます。
エアクリーナーの型番は、C50型スーパーカブ、リトルカブ用17211-GB4-680です。AA01やAA04のカブとは型番が違うので、事前に調べてから購入してください。
エアクリーナーはどれも同じに見えますが、型番を確認しないまま購入すると、穴の大きさが合わずに買いなおすことになります。
また、エアクリーナーは純正品と社外品で価格が違います。詳しくはカブ用エアクリーナーの価格をご覧ください。
エアクリーナーの交換に必要な工具
カブのエアクリーナー交換に必要な工具は以下の通りです。
メガネレンチはレッグシールドの取り外しに、プラスドライバーはエアクリーナーボックスの取り外しに使います。
- プラスドライバー
- 10mmメガネレンチ(ラチェット)
- 12mmメガネレンチ(ラチェット)
交換は車載工具のスパナでも作業できますが、メガネレンチやラチェットのほうが便利です。
エアクリーナーの交換 レッグシールドを外す
では、エアクリーナーを交換してみましょう。スーパーカブやリトルカブはレッグシールド内にエアクリーナーがあるので、交換時は取り外す必要があります。
レッグシールドは左右3点ずつ、計6点で車体に固定されています。
まずはハンドル側のボルトを外します。こちらは10mmのレンチを使います。右側のボルトはワッシャーの代わりにフックが付いています。
次にエンジン下部のボルトです。こちらも10mmのレンチを使います。
ステップ上部のボルトは12mmで、レッグシールドを押さえるプレートが付いています。
ボルトを外したら、レッグシールドを斜め後方に跳ね上げるように取り外します。
外したボルトは無くさないように管理しましょう。エンジン下部のボルトは長く、端まで通す必要があるので、レッグシールド取付時に注意してください。
エアークリーナーボックスの外し方
レッグシールドを外すと、黒いケース状のエアークリーナーボックスが見えますね。この中にエアクリーナーがあります。
エアークリーナーボックスの外し方ですが、キャブに接続されているコネクティングチューブを外して、それからエアクリーナーボックスのネジ4本を外します。
エアークリーナーボックスの形状は、カブの型式によって違います。ここで紹介しているC50カブは、AA01カブやAA04カブとは形状が違うので、型式ごとに読み替えて下さい。
エアクリーナーボックスは左右2か所ずつ、計4本のネジを外すと開きます。
プラスドライバーでエアクリーナーボックスの固定ネジを外して下さい。
続いてコネクティングチューブとキャブレターの接続金具を外します。
金具のネジを外したら、コネクティングチューブを引き抜いて下さい。
エアクリーナーボックスの下部が外れて、エアクリーナーが出てきました。長い間交換していなかったので、かなり汚れていますね。
エアークリーナー交換
エアクリーナーの交換はとても簡単です。まずは汚れたエアクリーナーを手で引き抜きます。
エアクリーナーを外すと、コネクティングチューブが見えます。ここに新品のエアクリーナーを差し込んで交換します。
新品のエアクリーナーと交換したエアクリーナーを並べてみました。
あとは新品のエアクリーナーを穴に差し込めばOKです。奥までしっかりと押し込んで下さい。
エアクリーナーボックス取付
エアクリーナーを交換したら、エアクリーナーボックスを取り付けましょう。
キャブレターにコネクティングチューブを取り付けて、エアクリーナーボックスをねじで固定してください。
コネクティングチューブの交換
カブのコネクティングチューブはゴム製のため、時間とともに劣化していきます。
エアークリーナーを交換したときに、コネクティングチューブに穴が開いていたり亀裂があれば、新品に交換してください。
以下はC50カブ用のコネクティングチューブです。カブの型式によってコネクティングチューブの形状が違うので、交換するときは事前に調べて下さい。
エアークリーナー交換の効果
最後にレッグシールドを取り付けて、エアークリーナーの交換は終了です。
エアクリーナーを交換すると空気の流入が増えるので、燃費の向上や加速の改善、エンジン出力アップの効果が見込まれます。
ただし、原付程度の排気量でエアクリーナーを交換しても、体感的な効果はそれほど感じられないと思います。しばらく走ってみて、効果を検証してみます。
あと、機会があれば効果が見込めそうなパワーフィルターに交換したいですね。
エアクリーナーは、バイクのエンジンの性能を維持するための重要な部品です。定期的にエアクリーナーを交換して、カブのエンジンを良い状態にキープしましょう。
カブ用エアクリーナーの価格
Amazonで販売されているカブ用エアクリーナーの価格をご紹介します。価格は記事作成時の2023年2月現在となっています。
エアクリーナーはホンダ純正品、キタコ(KITACO)、NTB製の3種類あり、それぞれ価格が違います。
ホンダ純正品のエアクリーナーエレメントです。価格は1,756円で一番高いです。今回購入したエアクリーナーは純正品でした。
こちらはキタコ(KITACO)のエアクリーナーエレメントで、純正品より安い1,100円です。
NTB(エヌティービー) のエアエレメントです。価格は一番安い630円で、純正品の半額以下で購入できます。
エアクリーナーの性能は、純正品でも互換品でもそれほど差がないと思われます。安心の純正品または価格重視の互換品、自分の好みで選んでください。
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