リトルカブのスピードメーターケーブルが切れたので、自分で交換してみました。
メーターケーブルの交換に特別な工具は不要で、慣れれば1時間ほどで交換できるようになります。ケーブルはAmazonで購入したホンダ純正のパーツを使いました。
スピードメーターが動かなくなる原因は、大抵メーターケーブルの断線です。原付のメーターケーブルはよく切れるので、自分で交換できるようにしておくと工賃を節約できます。
また、スピードメーターが動かないままで公道を走ると、整備不良で違反になります。
メーターケーブルの交換はそれほど難しくないので、ぜひ自分で作業してみてください。
ただし、スーパーカブ・リトルカブともに、車種や年式によってメーターケーブルの長さやブレーキパネルの取付方法が違います。交換用部品の購入時は、必ず車種や品番を確認してください。
カブのスピードメーターが動かない
リトルカブのスピードメーターが動かなくなりました。考えられる原因は大抵この3つです。
- メーターケーブルが切れた
- メーターギアが壊れた
- メーターケーブルの取付部が緩んで抜けた
メーターケーブルはたまに取付部のネジが緩んで抜けることもありますが、今回は問題ありませんでした。あとはワイヤーの断線かギアの破損です。
メーターケーブルを外して確認したところ、インナーワイヤーが途中で切れていました。
メーターケーブルは消耗品なので、切れたら交換しないといけません。今回はAmazonで新品の純正メーターケーブルを購入して交換することにします。
スピードメーターの故障は違反
バイクのスピードメーターが動かないまま公道を走ると、整備不良で違反になります。原付バイクは捕まりやすいので、すぐメーターケーブルを交換してください。
走っているバイクのスピードメーターなんて確認できないと思いがちですが、白バイ隊員は走行中のバイクを見つけると、スピードメーターを確認する癖がついているそうです。
これはスピードメーターが動かないまま走っているバイクが多いということですね。
カブのような原付二輪車の場合、スピードメーターの整備不良は反則金5,000円と違反点数1点が科されます。
原付バイクは違反の対象になりやすいので、スピードメーターが動かなくなったらすぐ修理するか、メーターケーブルを交換しましょう。
スピードメーターケーブルを購入
カブの交換用メーターケーブルはネットで購入できますが、同じカブでも車種や年式、タイヤ径によってメーターケーブルの長さが違います。
また、取付方法はブレーキパネルにネジ一本で止めるタイプと、付け根にあるリングナットで止めるタイプの2種類あります。
カブの車種や年式、排気量、取付方法をきちんと確認して、購入するメーターケーブルの部品番号を間違わないようにしてください。
今回はAmazonでスーパーカブ・リトルカブ用の純正メーターケーブル(44830-GCN-000)を購入しました。こちらはネジで取り付けるタイプです。
こちらはリングナット取付タイプのカブ純正メーターケーブル(44830-GB4-680)です。
メーターケーブルの適合を調べるなら、モノタロウのバイクパーツ検索もオススメです。
バイクのメーカーや排気量、車種、年式を選ぶと、適合する部品を表示してくれます。部品番号だけ調べることもできるので便利ですよ。
メーターケーブルは「ハンドル廻り」のカテゴリにあります。
メーターケーブル取り外し
では、カブのスピードメーターケーブルを交換してみましょう。
メーターケーブル交換の手順ですが、タイヤ側のブレーキパネルとハンドル側のスピードメーターからメーターケーブルを取り外し、新しいケーブルを取り付けます。
交換に特別な道具は必要ありませんが、メーターケーブルをハンドル下のステアリングステム内に通さないといけません。ここでは少し工夫が必要です。
まずはブレーキパネルからメーターケーブルを外します。このリトルカブはネジで止めるタイプなので、ネジを取り外します。
ネジを取り外したら、メーターケーブルを引き抜いてください。
あと、ブレーキから発生する熱の影響で、メーターケーブルのネジが固着して緩まないことがあります。そんなときはショックドライバーやネジザウルスを使って外してください。
次にスピードメーター側のメーターケーブルを取り外しますが、その前にハンドルのアッパーカバーも外しておきます。
ヘッドライトを外すだけでも作業できなくはないですが、見ての通り配線が邪魔で、メーターケーブルの取り外しや引き出しが難しくなります。
メーターケーブルを交換するときは、アッパーカバーを外したほうが作業効率がよくなります。
リトルカブのアッパーカバー取り付けネジは左右2か所ずつ、計4か所あります。
ネジはウィンカーの下とキーシリンダーの上にあるので、ドライバーで取り外してください。
ネジを取り外したら、アッパーカバーの固定ツメを外していきます。
正面側はヘッドライト横、ウインカー横にツメがあります。
アッパーカバー後方のツメは3か所あります。マイナスドライバーを使うと外しやすくなりますが、無理な力を加えるとツメが折れるので注意してください。
アッパーカバーを外すと、メーターケーブルが現れました。
スピードメーター裏側の付け根にあるリングナットを緩めて、メーターケーブルを取り外します。
スピードメーターからメーターケーブルを取り外しました。
メーターケーブル ハンドル内に通す
ここで交換用のメーターケーブルを取り付けやすくするため、付け根にひもを結んでおきます。
メーターケーブルはステム内のパイプを通って上下につながっています。一度抜いてしまったらガイドなしでパイプに通すのは大変ですが、ひもを結んでおくと簡単に作業できます。
ひもを付けたまま、メーターケーブルを下に引き抜いてください。
ここで古いメーターケーブルのひもを切って、新しいメーターケーブルに付け替えます。
ひもを引っ張ると、ステム内を通って新しいメーターケーブルが出てきます。
リングナットを締めて、メーターケーブルをスピードメーターに取り付けてください。
メーターケーブル取り付け
続いてブレーキパネルにメーターケーブルを取り付けます。
ここで注意点ですが、取り付け時はメーターケーブルの先端にある切れ込みと、ブレーキパネル内の取付部にある山を合わせる必要があります。
こちらはブレーキパネル側の取付部で、山はマイナスドライバーの先端のような形状になっています。ここにメーターケーブル先端の切れ込みを合わせます。
凸凹の向きを合わせたら、メーターケーブルを奥までしっかり差し込んでください。差し込みが甘いとスピードメーターは動きません。
足でタイヤを回してスピードメーターが動くかどうかをチェックします。メーターの針はちゃんと動いたので、ケーブルの取り付けは問題なさそうです。
あとはメーターケーブルをネジで固定して、メーターケーブル交換は終了です。
メーターケーブルのメンテナンス
メーターケーブルは時々注油してメンテナンスする必要があります。
カブのスピードメーターは、金属製のケーブルによってタイヤの回転を伝えているため、走行中に少しずつ消耗していきますが、たまにグリスやワイヤーオイルを注油してやると、ケーブルの動きがスムーズになり、サビやケーブル切断などのトラブルを未然に防止できます。
こちらのワイヤーオイルは、古いグリスを洗い流して、ワイヤーに潤滑性を持たせることができます。ブレーキワイヤーやクラッチワイヤー、スロットルワイヤーにも使えますよ。
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