カブのエンジンオイルを自分で交換する

カブ オイル交換

いつもオイル交換をお願いしていた近所のバイク屋さんが遠方に移転したので、カブのエンジンオイルを自分で交換しました。作業自体はそれほど難しくないし、慣れれば30分かかりません。

カブのエンジンオイルは定期的に交換(1年または3000キロごと)しないといけませんが、自分でオイル交換すればメンテナンス費を節約することができます。

工具は廃油を受けるオイルパンと、ドレンボルトを回すソケットレンチがあればOKです。あとは必要に応じてドレンパッキンや廃油処理箱を用意してください。

今回はリトルカブのオイルを交換しましたが、スーパーカブのエンジン周りもほぼ同一なので、オイル交換は同じ手順で行えます。

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カブ オイル交換頻度の目安

車やバイクのオイルは走っているうちに汚れてくるので、一定期間ごとのオイル交換が必要です。

その頻度は走行距離や使用状況によって変わりますが、カブシリーズの場合、ホンダでは公式で1年ごと、または3000キロごとのオイル交換を推奨しています。自分のリトルカブはだいたい1000~1500kmでオイルを交換してました。

オイル交換を行うべき距離や頻度にはいろいろな説がありますが、バイク屋のおっちゃんが「1000kmごとに持っておいで」と言ってたのでその通りにしてました。

良心的な価格でしたが、お店が移転したので今は自分でオイルを交換してます。

走行距離は40000キロを超えましたが、マメなオイル交換のおかげで、リトルカブのエンジンは今でも快調であります。

1000kmではちょっと早すぎるという方は、ホンダ公式では3000kmごとのオイル交換を推奨しているので、通常はそれを目安にしてオイルを交換すればよいでしょう。

オイル交換の料金ですが、バイク屋さんにオイル交換を頼むと、オイル代と工賃込みで1500~2500円が相場みたいですね。

カブのオイル耐久性

カブは非常に耐久性の高いバイクで、オイルへの負担が少ない設計のため、一説によると新車から廃車までオイル交換しなくても走ると言われており、エンジンオイルの代わりに天ぷら油や灯油を入れても走ったそうです。

ただし、エンジンの寿命を延ばして快適に走行するなら、SAE規格・API規格をクリアしたエンジンオイルを一定の走行距離ごとに交換する必要があります。

カブのエンジンは耐久性が高いので、オイル交換をきちんと行えば長く乗ることができます。

オイル交換 古いオイルを抜く

では、自分でカブのオイルを交換してみましょう。オイル交換に必要なものは交換用のオイルと、ドレンボルトを回すレンチ、廃油を受けるオイルパン等があればOKです。

オイルパンは専用のものではなく、100均のプラケースで十分です。あとは状況に応じて消耗品のドレンパッキンや、計量用のジョッキ、廃油処理箱を用意してください。

カブ オイル交換

まずは古いオイルを抜くため、ドレンボルトの位置を確認します。リトルカブはマフラーやブレーキペダルのある右側、クランクケースの真下に向かってついています。エンジンガードの穴にあるボルトがそうです。

カブ ドレンボルト位置確認

でも、下部のエンジンガードが邪魔なので、最初に用意したメガネレンチは使えませんでした。代わりに17mmのソケットレンチを用意して、カバーの穴からドレンボルトを緩めることにします。

エンジンガードがついていないカブであれば、メガネレンチでも大丈夫です。

カブ オイル交換用ソケットレンチ

ドレンボルトを緩める前に、キックスターター脇のオイルキャップを外しておきます。

カブ オイル交換

ドレンボルトを外す

ソケットレンチをエンジンガードの穴から差し込んでドレンボルトを緩めていきます。

カブ ドレンボルト緩める

ドレンボルトが外れると古いオイルが流れ出てきます。もう十分に黒いですが、走行距離は1500キロほどです。公式の交換頻度3000キロでいくなら、まだオイル交換は必要ありません。

カブ 古いオイル

オイルが抜けきっても、キックスターターで何度かエンジンを回すと、エンジン内に残ったオイルが出てきます。

カブ オイル交換

古いオイルが抜けきったら、ドレンボルトを締めなおします。

ドレンパッキン(ワッシャー)の交換

ボルトについているドレンパッキン(ドレンワッシャー)は、オイル漏れを防ぐための消耗品です。

ドレンパッキンは軟鉄でできていて、ドレンボルトを締めると変形して隙間をふさぐようになっています。ドレンパッキンが緩むとオイルが漏れるので、ダメだと思ったら交換してください。

オイル交換 ドレンボルト

ドレンパッキンの交換頻度は、オイル交換2~3回ごとに新品に変える感じで十分です。今回はまだ使えそうなので交換しませんでした。

安い汎用パーツがたくさん販売されているので、純正部品を使う必要はありません。

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オイル交換 新しいオイルを入れる

古いオイルを抜いたら、今度は新しいオイルを注入します。

注入用のホースはオイルを買うと一緒に付いてきますが、ない場合は漏斗かホース付きの計量用ジョッキを別途用意してください。

カブ オイル交換

オイルはホンダの2輪用純正4サイクルエンジンオイル、ULTRA G1 にしました。

ウルトラシリーズは2021年にリニューアルを行い、粘度は10W-30から5W-30の低粘度となって、燃費や低温時のエンジン始動性を向上させています。外観のデザインも変わりました。

エンジンオイルはいろいろな種類があって、もっと高性能なオイルもありますが、何と言ってもホンダ純正ですし、カブに使うならこれで十分でしょう。

エンジンオイルにこだわる方は、上位のホンダULTRA G2ってのもあります。お好みでどうぞ。

エンジンオイルの量

エンジンオイル交換時のオイル量ですが、公式では交換時0.6L(600ml)となっています。

とはいえ、きっちりオイル量を計るのは面倒なので、目分量でオイルを適当に入れつつ、オイルキャップのゲージを見ながらオイルの量を確認すればよいでしょう。

オイルを入れたら、量をオイルキャップの先端で確認します。キャップを差し込んで、オイルがレベルゲージ(×××マーク)の範囲内に収まっていればOKです。

オイル交換 オイル量確認

オイルは走行中に少しずつ減っていくので、交換時は少し多めにオイルを入れるようにしています。

オイルを適量まで入れたら、オイルキャップを締めて下さい。これでオイル交換は終了です。

カブ オイルキャップ

あとはカブのエンジンを始動させてください。心なしかエンジン音が軽快になった気がします。

カブ オイル交換

使用済みオイルの廃油処理

最後に古いオイルを処分します。廃油を家庭ごみと一緒に処分できる廃油処理箱があるので、それを使いました。

古いオイル処理 廃油処理箱

廃油処理箱の価格は数百円ほど、2.5Lまで処理できるのでとても便利です。ごみ出しのルールは各地で違いますが、廃油を家庭ごみと一緒に処理できる地域の方は、ぜひ使ってみて下さい。

あとは100均で販売されている廃油処理パックを使うという方法もあります。一袋あれば十分に処理できるし安いので、こちらもオススメです。

バイクを長持ちさせるためには、きちんとメンテナンスすることが大切です。特にオイル交換はエンジンの調子を維持するため、一定の期間ごとに行う必要があります。

ホンダのカブシリーズ、スーパーカブやリトルカブのオイル交換は、それほど難しい作業ではありません。慣れれば30分ほどで完了するので、ぜひ自分で交換してみてください。

コメント

  1. サンプル より:

    オイルの適量は、レベルゲージ締め込んではダメです。

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