リトルカブのスパークプラグを自分で交換してみました。必要なものは工具(プラグレンチ)と交換用のプラグのみで、所要時間は5~10分もあれば十分です。
スパークプラグはおよそ5,000kmごとに交換が必要となる消耗品ですが、工具さえあれば自分で作業できるし、バイク屋さんのプラグ交換工賃(1,000~2,000円程度)も節約できます。
カブのプラグ交換はそれほど難しくないので、ぜひ自分でチャンレジしてみてください。スーパーカブもほぼ同様の手順でプラグを交換できます。
プラグ交換に必要な工具
スパークプラグ交換に必要な工具は、基本的にプラグレンチと交換用のプラグがあればOKです。
ただし、カブの車種によってはレッグシールドを外さないとプラグ交換ができないので、10mmと12mmのメガネレンチ(ラチェット)が必要になります。
カブ純正の車載工具にプラグレンチが付いていますが、使いにくいのでユニバーサルタイプのレンチを新しく購入しました。
プラグレンチ 16mm
プラグレンチは、エーモンのユニバーサルプラグレンチ 16mm を購入しました。T字型グリップで回しやすく、ソケットが曲がるユニバーサルタイプなので取り外しに便利です。
購入時の価格は901円でした。1,000円ほどで購入できるので、コスパのよいプラグレンチです。
プラグレンチはいろいろなサイズがありますが、カブのプラグサイズは16mmなので、プラグレンチも16mm用を選んでください。
スパークプラグ
カブの交換プラグはNGK(日本特殊陶業) の C6HSA を選びました。ごく普通のバイク用プラグですが、カブに使うならこれで十分です。
購入時の価格は、たまたま値下げ中で285円でした。安いのでマメに交換できますね。
価格は約3倍ですが、電極にイリジウム合金を使って、着火性・加速性・燃費をアップした高性能プラグ「イリジウムIXプラグ」もあります。お好みでどうぞ。
プラグの種類やサイズはバイクごとに異なるので、事前に調べる必要があります。
この記事の最後にある「スパークプラグのサイズや適合品番を調べる」で確認してください。
スパークプラグを交換する
では、スパークプラグを交換してみましょう。C50リトルカブ・スーパーカブはエンジン横のレッグシールドに穴があるので、プラグ取り付け部分に簡単にアプローチできます。
レッグシールドの穴にカバーがついている場合は、取り外してプラグを交換します。
カブの車種によっては、プラグ交換時にレッグシールドを外したほうが作業しやすくなります。車載工具のプラグレンチを使う場合も同様です。
レッグシールドの外し方ですが、こちらの記事「レッグシールドを外す」で説明しているので参照してください。
プラグコードを外して古いプラグを交換
まずはプラグコードを引き抜きます。工具は不要で、手で強めに引っ張ると外れます。
続いてプラグレンチをスパークプラグの頭に被せて緩めていきます。先端が曲がるユニバーサルタイプなので、作業しやすいです。
古いプラグを外すと取付け穴が見えます。ここに新しいプラグを差し込んでください。
新しいプラグを取り付け
続いて新しいプラグを取り付けましょう。プラグを差し込んだら、最初は手で締めてください。いきなりプラグレンチを使うと、ネジ穴をなめてしまう可能性があります。
手で回らなくなったら、プラグレンチでしっかり締め付けてください。
最後にプラグコードを上から被せて取り付けます。プラグにしっかり押し込んでください。
最後にエンジンが始動するか確認してください。少し走ってみましたが、心なしか加速がスムーズになった気がします。
古いプラグを取り外して、新しいプラグを取り付けるまで10分かかりませんでした。プラグ交換は思った以上に簡単な作業でした。
スパークプラグ交換時の締付トルク
スパークプラグの締付けトルクは、必ず指示を守るようにしてください。強く締めすぎるとプラグが割れたり、最悪シリンダーヘッドが破損してエンジンが壊れます。
締付トルクは品番によって違いますが、新品のCR6HSAは180度締め付け(1/2回転)となっています。手回しできなくなったら、レンチを使ってさらに半周回すようなイメージです。
プラグ包装箱の裏に締付回転角が記載されているので、取り付け前に確認してください。
プラグ品番ごとの締付トルクやレンチサイズは、以下のページを参照してください。
スパークプラグ検索 プラグの正しい取り付け方
プラグの交換時期
スパークプラグは使っているうちに電極が消耗するので、バイクの場合およそ5,000kmごとに交換が必要と言われています。
バイクは車よりエンジン回転数が高く、点火回数が多いので、電極の消耗も早くなります。そのため、プラグの交換頻度は車の3倍~4倍ぐらいになります。
とはいえ、カブはプラグ交換なしでも20,000km~30,000kmぐらいは問題なく走れるようです。
交換前と交換後のスパークプラグを並べてみました。中古で購入して以来、数年間プラグ交換なしで走っていたので、新品と比べてかなり摩耗しています。
スパークプラグのギャップ(すき間)には規定値があるのですが、古い方のプラグは電極が消耗してギャップが広がり、規定値を超えています。
スパークプラグが消耗すると、燃費や加速が悪化し、最悪の場合エンジンが動かなくなります。プラグは数百円程度で交換できるので、一定の頻度で交換するようにしましょう。
プラグの交換費用
カブのプラグ交換費用ですが、バイク屋さんで作業してもらうと、作業工賃とプラグ代を合わせて2,000円~3,000円といったところです。
カブのプラグ交換はそれほど難しい作業ではないし、費用は最初に工具を買って、あとは数百円のプラグ代だけで済みます。交換費用を節約するなら、やっぱり自分で作業するのが一番です。
ただし、数千円の作業工賃をケチってバイクを壊しては元も子もないので、作業が苦手な方はバイク屋さんに依頼することをオススメします。
スパークプラグのサイズや適合品番を調べる
スパークプラグのサイズや適合品番はバイクの車種ごとに異なりますが、NGKスパークプラグの「スパークプラグ適応品番検索」ページで調べることができます。
スパークプラグ検索 NGKスパークプラグ適応品番検索
カブの場合、まず「種類選択」から2輪車用の国産車、「メーカー選択」はホンダ、「排気量」は~50ccを選んで「検索」します。
ホンダの50ccバイク用スパークプラグ適合品番が表示されました。このリストから適合するスパークプラグを見つけましょう。
リトルカブに適合する標準プラグ、イリジウムIXプラグ、MotoDXプラグは以下の通りでした。
プラグ種類 | プラグ適応品番 | ストックNo. |
---|---|---|
標準プラグ | CR6HSA | 2983 |
イリジウムIXプラグ | CR6HIX | 2469 |
MotoDXプラグ | CR6HDX-S | 90708 |
スーパーカブは年式によって適合するプラグが異なります。スーパーカブ50ST/DXやAA01は、リトルカブと同じプラグが使えます。
「スパークプラグ適応品番検索」は、車とバイクの両方調べることができるので便利ですよ。
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