Googleが提供するオンライン表計算ソフト「Googleスプレッドシート」で、見積書や請求書に電子印鑑を押印してみました。
Googleスプレッドシートは、エクセルを使わずにシートの新規作成ができたり、ブラウザからファイルをアップロードするだけで、エクセルと同じように編集や保存ができます。
Googleスプレッドシートで電子印鑑を使う方法は2つあって、印影画像をシートに挿入する方法と、アドオン「DigitalStamp4Sheet」を使って押印する方法があります。
見積書、納品書、請求書といったビジネス文書をエクセルで作成している場合、電子印鑑があると非常に便利です。Googleスプレッドシートでもエクセルと同様に電子印鑑が使えます。
印影をpngの透過画像にしておけば、文字の上に押印しても印影は被りませんよ。
Googleドキュメントは画像の挿入設定を変更すると、好きな位置に電子印鑑を押印できます。使い方と設定方法は以下の記事をご参照下さい。
Googleスプレッドシートに電子印鑑を押印する
では、Googleスプレッドシートで作成した請求書の上に電子印鑑を押印してみましょう。社名の横に会社の角印、担当者名の横に認印を押印します。
押印する電子印鑑は、無料のソフトやツールで作成できます。角印は「パパッと電子印鑑Free」、認印は白舟書体の「WEB認印」で作りました。どちらも美しい印影が簡単に作成できます。
まずは上のメニューから「挿入」→「画像」→「セル上の画像」に進みます。ここで「セル内の画像」を選ぶと、セルと画像が同じ大きさになるので注意してください。
「画像の挿入」ウィンドウが開くので、電子印鑑の画像をドラッグ&ドロップするか、アップロードする画像を選択してください。
角印の電子印鑑がセル上に配置されました。あとは位置や印影の大きさを調整してください。印影が透過画像(png)であれば、文字の上に重ねても大丈夫です。
同じように認印も入れてみました。あとは作成した文書を印刷したり、エクセルやPDFに変換して利用してください。
透過印鑑画像の作成は、ウェブサービス「印鑑透過」を使うと簡単です。

アドオン「DigitalStamp4Sheet」を使って押印
Googleスプレッドシートには「DigitalStamp4Sheet」という電子印鑑用のアドオンがあるので、これを使って電子印鑑を押印することもできます。
ただし、登録できる印影は一つだけです。
DigitalStamp4Sheetのインストール
電子印鑑アドオン「DigitalStamp4Sheet」は以下から入手してください。
Googleスプレッドシート用電子印鑑アドオン DigitalStamp4Sheet
もしくは上メニューから「アドオン」→「アドオンを取得」に進み、検索窓に「DigitalStamp4Sheet」または「電子印鑑」と入力すれば見つかります。
「+ 無料」をクリックしてインストールすると、メッセージが表示されるので「続行」します。
アドオンの実行は承認が必要なので、自分のGoogleアカウントを選択して、アクセスのリクエストを承認してください。
DigitalStamp4Sheetの使い方
アドオンが使えるようになったら、上メニューの「アドオン」を開いて「DigitalStamp4Sheet」→「Open Sidebar」に進みます。
スプレッドシードの右横に DigitalStamp4Sheet のサイドバーが開きます。「参照」をクリックして登録する印影を選んでください。
あとは「Stamp」をクリックすると、登録した電子印鑑を押印できます。「in-line mode」をチェックすると、印影が文字列と同じ大きさになるのでチェックを外してください。
あと、「Protect stamped Sheet」にチェックを入れて押印すると、スプレッドシートの所有者と押印した人以外は編集不可となるので、シートの改ざんを防止することができます。
スプレッドシートの日付印や角印を作成
Googleスプレッドシートには日付印や角印、認印の作成機能はないので、電子印鑑作成用のソフトやツールを使って日付印を作成します。
日付印や角印、認印を作成できるソフトやツールは、以下の3種がオススメです。
いずれもGoogleスプレッドシートやドキュメントに押印できる日付印、ビジネスで使う丸印や角印、認印などの作成も可能です。
- パパッと電子印鑑Free
- クリップスタンプ
- クリックスタンパー
あと、有料になりますが、本物の印鑑と同じ印相体や篆書体で作成する方法も紹介します。
パパッと電子印鑑Free
パパッと電子印鑑Freeは無料ながら、フリーソフトとは思えないほど多機能で、より本物に近い電子印鑑が作成できます。
もちろん、日付印やデータネーム印もちゃんと作成できますよ。
日付印作成ソフト パパッと電子印鑑Freeの使い方とダウンロード
クリップスタンプ
クリップスタンプでは、日付印や三文判、丸印、角印、2分割印の電子印鑑が作成できます。
表示形式は和暦と西暦から選択可能で、日付も自動取得してくれるので便利ですよ。フォントやサイズ、印鑑の色なども自由に設定できます。
日付印作成ソフト クリップスタンプの使い方 電子印鑑作成フリーソフト
クリックスタンパー
クリックスタンパーを使うと、あらかじめ用意されたサンプルを基に、角印、社印、丸印、三文判・回覧印・日付入りネーム印などが簡単に作成できます。
フォントも自由に変更できるので、好みの書体で電子印鑑を作成できます。会社で使うようなビジネス印は、クリックスタンパーで大体揃いますよ。
日付印作成ソフト クリックスタンパーで無料の角印や丸印を作成する
印相体や篆書体の電子印鑑を作成する
この方法は有料ですが、楽天やAmazonで本物の印鑑と同じ書体の電子印鑑を作成できます。
楽天だとたった500円、Amazonでも998円で印相体や篆書体の電子印鑑が作成できます。印鑑の種類も豊富で、個人印や認印、法人用の角印、丸印も作成できますよ。
印影の文字サイズ調整やデザインの手間を考えると、この価格は格安です。
フリーソフトで電子印鑑を作成すると、今ひとつ印鑑らしさに欠ける場合があるので、印影の見栄えにこだわるなら、有料の電子印鑑を使ってみるのも手です。
電子印鑑でビジネス文書の効率化を
見積書、納品書、請求書といったビジネス文書をエクセルで作成している場合は、電子印鑑を使うと非常に便利です。Googleスプレッドシートでもエクセルと同様に電子印鑑が使えますよ。
もちろん、透過画像の印影を使えば、文字の上に押印しても被りません。
また、アドオンをインストールしておけば、ワンクリックで電子印鑑を押印できます。ただし、印影は一つしか登録できないので、複数必要な場合は画像挿入と併用するのも手です。
Googleスプレッドシートで電子印鑑を押印できるようになると、作業効率が一気に向上します。
また、電子印鑑は無料のソフトやツールで簡単に作成できます。押印のためにわざわざ印刷する手間が省けるので、ぜひ一度電子印鑑の活用にチャレンジしてください。
以下で認印や角印、日付印などの電子印鑑を作成できる無料ソフトやツールを紹介しています。Googleスプレッドシートでは利用できないものもありますが、ぜひ参考にしてください。