白舟書体が無料で提供している印影作成ツール「Web認印」を使って、PDF文書やエクセル、ワードで使える認印の電子印鑑を作成してみました。
白舟書体はあのシャチハタにも印影用フォントを提供しているだけあって、このツールで作成したweb認印の見栄えは十分過ぎるほどです。
白舟書体のwebサイトでは、web認印以外のツールも用意されており、落款印や蔵書印、雅印、年賀状などで使う住所ゴム印の風雅印も作成できます。
※ ただいまWeb認印のサイトは「メンテナンス中につきサービスを一時休止しております」と表示されて、利用できなくなっています。また「各種電子印鑑・電子署名サービスの印影として登録されることもお控えください」と記載されているので、電子印鑑としてweb認印の印影を使わないほうがよいでしょう。
白舟書体の無料電子印鑑作成サービス「Web認印」
白舟書体が無料で提供している太っ腹な印影作成サービス「Web認印」をご存知でしょうか?
このサイトでは、簡単な操作でPDFや電子印鑑に使える名字の認印が無料で作成できます。
もちろん、認印のデータは無料でダウンロード可能で、書体も古印体と印相体の2種から選択できるので、本物の認印と同じ印影が作成できます。
Web認印で作成した認印を並べてみました。白舟書体はシャチハタにも印影用フォントを提供している会社なので、どの印影も美しい仕上がりです。
名字は佐藤、鈴木、高橋の上位3姓をはじめ、日本の上位10,000姓まで収録されているので、大抵の名字は作成可能です。
web認印とは別のサイトで、日本の名字上位10000姓を見ることができます。以下のページの「全国苗字ランキング」でチェックしてください。
試しに9991位~10000位までの姓をWeb認印に入れてみましたが、作成できたのは3つだけでした。検証はしてませんが、おそらく9000位ぐらいまでなら大丈夫だと思います・・・
Web認印で認印の印影を作成
では、さっそくWeb認印で認印の印影を作ってみましょう。作成はとっても簡単です。まずは白舟書体のwebサイト内にある認印作成コーナーへ進みます。
まずは上から名前を入力します。書体は古印体と印相体の2種、直径は10.5mm、12.0mm、13.5mmの3サイズから選んでください。色は朱、赤、紅が選択可能です。
最後に「この書体・大きさ・色でPDF印鑑を(作成)」をクリックすると、別ウィンドウが開いて作成した認印の印影が表示されます。
書体・大きさ・色を変えて印影サンプルを作成してみました。どの印影も美しい仕上がりです。
印影は画像とPDFの2種作成されるので、画像は右クリックしてJPGやPNGで保存し、PDFは右クリックでそのまま保存して利用すればOKです。ただし、ブラウザやポップアップの設定によっては、印影が正しく表示されず、画像が保存できない場合もあるので注意してください。
Chrome, Firefox, Microsoft Edge(Safariは未検証)のポップアップ設定方法は以下の通りです。
Chromeの印影保存方法
Chromeでポップアップをブロックしていると、画像の印影しか表示されず、PDF画像はブロックされます。その場合はアドレスバー右側のアイコンをクリックして、ポップアップを許可してください。
Firefoxの印影保存方法
Firefoxで認印を作成すると、空のウィンドウが2つ開いて画像の印影は表示されず、なぜかPDFだけダウンロードor表示されます。ポップアップ設定を変更しても同様なので、画像の印影が必要な場合は別のブラウザを使用してください。
Microsoft Edgeの印影保存方法
Microsoft Edgeの場合は、最初に認印を作成したときに「ポップアップをブロックしました。」と表示されるので、「常に許可」を選んでもう一度作成すると、画像とPDFの両方が表示されます。
あとは印影を右クリックして保存してください。ここで選択したポップアップの設定は、Web認印のサイトのみ有効なのでご安心を。
Web認印の使い方と活用方法
保存した認印をAdobe Acrobat等に登録すれば、そのままPDF認印として使える電子印鑑になります。PDF電子印鑑の使い方は以下をどうぞ。

画像の認印はJPGやPNGで保存して、ワードやエクセルで使ってください。
エクセルで認印の電子印鑑を使う場合は、特に設定は必要ありません。単純に印影画像をコピーして、エクセルに貼り付けるだけです。
ワードの場合も基本は同じですが、画像の設定を変更しないと思い通りに配置できません。ワードの画像設定はこちらの記事を参考にしてください。

あと、「入力された「?」は収録されていません」と表示された場合は、残念ながら白舟書体の上位10000選にない名字なので作成できません。
ちなみに、作成した印影画像はpng形式ですが、透過pngではありません。文字の上に捺印しても印影が被らないようにするなら、さらにもう一手間かける必要があります。
作成した電子印鑑を透過pngに変換する方法は、以下の記事を参照してください。

また、作成したWeb認印にかすれやぼかしを追加して、さらに本物らしく見せる方法もあります。電子印鑑の印影は鮮明すぎるので、少し加工するのも手です。
印影の加工は無料のオンラインフォトエディタを使います。方法は以下の記事をどうぞ。

白舟書体 ひともじ雅印とweb風雅印
白舟書体がフリーで提供している印影作成ツールは、web認印だけではありません。落款に使うような雅印や、年賀状でよく見かける風雅印も作成できます。
こちらは雅印作成です。作成はweb認印と同様、必要項目を埋めて作成ボタンをクリックするだけです。雅印のサンプルは32種もあるので、必ずお気に入りのデザインが見つかりますよ。
PCでデザインやお絵描きをされている方は、こんな雅印を一つ作っておいて、自分の作品に貼り付けると面白いかもしれませんね。
こちらはweb風雅印です。サンプルには縦と横の両方が用意されているので、どんなレイアウトでも対応できるでしょう。作成した風雅印は、年賀状作成ソフトに登録しておくのも手ですね。
web風雅印の作成はこちらからどうぞ。
さらに、日本の上位2000姓(2文字の姓のみ)を収録したWEB印章もあります。普通の名字落款だけでなく、「◯◯之印」や「◯◯蔵書」なんてのもありますよ。
白舟書体さんのウェブサイトはこちらです。下のほうにweb認印・雅印・風雅印が作成できる「ひともじ雅印」「WEB認印」「ONLINE風雅印」がありますよ。
白舟書体の「WEB認印」 まとめ
白舟書体の印影作成ツール「Web認印」を使えば、美しい個人印や認印が簡単に作成できます。また、印影は電子印鑑として、ワードやエクセル、PDFなどで利用できます。
さらにひと手間加えて、透過PNGの印影にしたり、かすれやにじみを入れるのもよいでしょう。こんな便利なツールが無料で使えるとは・・・白舟書体さま、ホントにありがとうございます。
最後に一言、作成した印影の商業利用は禁止されています。注意書きにある「個人使用・企業内での使用はOKですが、商業使用(実際の印章の版下にして使用するような行為)は禁止します」をお忘れなく。
以下は電子印鑑に関する記事一覧です。こちらもぜひご覧ください。

コメント
webメールを使用して居て、とても便利です。最後に印がつけられます。
なるほど、メールでお使いですか。お役に立てたのなら何よりです・・・(^^)