iPhoneの設定からバッテリー状態を確認できるようになったので、その方法をご紹介します。
以前のiOSにはバッテリー状態を表示する機能がなかったので、バッテリー容量や劣化状態を知るためには、バッテリー診断アプリを使う必要がありました。
しかし、iOS 11.3から設定に「バッテリー」の項目が追加され、バッテリー劣化の目安となる最大容量やピークパフォーマンス性能をはじめ、アプリのバッテリー使用率を表すバッテリー使用状況やアクティビティを見ることができるようになりました。
また、iOS 12以降は、アプリからバッテリーの消耗レベルを取得できなくなったので、「バッテリーライフ(Battery Life)」のようなバッテリー診断アプリは使えなくなっています。
バッテリーの劣化が進むと、パフォーマンス管理によってiPhoneの性能は低下します。バッテリーの劣化状態はiPhoneの設定から確認して、必要であればバッテリーを交換してください。
以下は実際にバッテリーを交換した時の記事です。待ち時間はたったの30分で、バッテリーの残量表示もバッチリ直りましたよ。ご参考まで。

iPhoneの設定からバッテリー状態を確認する
では、iPhoneの設定からバッテリーの状態を確認してみましょう。ホーム画面から「設定」をタップして「バッテリー」に進みます。
ここでバッテリーに関する情報や、アプリごとのバッテリー使用状況を見ることができます。
バッテリーの最大容量
まずは「バッテリーの状態」をタップして、現在の最大容量やピークパフォーマンス性能を確認してみましょう。
バッテリーの最大容量は、経年劣化が進むにつれて新品時の100%から低下していきます。1年半ほど経過したので、バッテリーの最大容量が85%まで下がっていますね。
最大容量が減少すると、iPhoneを使える時間が短くなったり、バッテリー残量が突然変動して正しく表示されないので、80%以下になったらバッテリー交換を検討すべきと言われています。
ちなみに、iPhoneのバッテリーはフル充電サイクルを500回繰り返しても、バッテリー容量は最大80%を維持するよう設計されています。500回といえば、1年半~2年ぐらいが目安でしょうか。
ピークパフォーマンス性能
ピークパフォーマンス性能は、バッテリーが劣化することで発生する「予期せぬシャットダウン」を防ぐために、iPhoneの性能をコントロールするための機能です。
この表示を見ることで、現在のパフォーマンス管理状態を確認することができます。
今のところはバッテリーに余裕があるので「お使いのバッテリーは、現在、標準のピークパフォーマンスに対応しています。」という表示になっていますが、バッテリーの劣化が進んで突然のシャットダウンが発生すると、パフォーマンス管理が適用されます。
この場合は、アプリの起動に時間がかかったり、バックライトが暗くなるといった症状が現れますが、通話品質やデータ通信速度、各種センサー類などは影響を受けません。
さらに劣化が進むと、「お使いのバッテリーは著しく劣化しています。Apple正規サービスプロバイダでバッテリーを交換すると、最大限のパフォーマンスや容量を取り戻すことができます。」と表示されます。
以下にiPhoneのバッテリーとパフォーマンスに関する説明があります。

バッテリー残量とバッテリー使用状況
バッテリの項目では、バッテリー残量とバッテリー使用状況を確認することができます。期間は「24時間以内」と「10日以内」で切り替えができます。
上の緑グラフは「24時間以内」を選ぶとバッテリー残量、「10日以内」はバッテリー使用状況が表示され、途中で充電するとバッテリー使用状況が100%を超える場合もあります。
下の青グラフ、アクティビティは「24時間以内」では60分ごと、「10日以内」では1日ごとの画面オンとオフの累計時間が表示されます。
グラフの一部をタップすると、その時間帯や曜日の情報が表示されます。さすがに夜中はほとんどバッテリー消費がなく、短い画面オンはアプリやOSからの通知でしょうか。
アプリ毎のバッテリー使用状況とアプリのアクティビティ
その下にはアプリ毎のバッテリー使用状況と、アプリのアクティビティが表示され、右上をタップすると切り替わります。上と同様に時間帯や曜日ごとの表示もできます。
これは、どのアプリがどれだけバッテリーを消費しているかという情報です。
アプリの中には、使用中だけでなくバックグラウンドでも稼働しているものがあります。
一例として、メールやLINEのようなメッセンジャーは、一定期間ごとに新着メッセージの確認をしていますが、それが(背面)で稼働している時間です。
アプリ毎のバッテリー使用状況とアプリのアクティビティを確認して、バッテリーの消費が激しいアプリの使用を減らしたり、バックグラウンドで動くアプリをオフにすると、バッテリーの消費を抑えることができます。
バッテリー消費を抑える機能
他にも、バッテリー消費を抑える機能として、低電力モードの切り替えや、iOS 12で追加された「鑑識および提案」があります。
バッテリー残量のスイッチをオフにすると、右上の残量表示が消えます。また、低電力モードのスイッチをオンにすると、バッテリーが黄色に変わって低電力モードが有効になります。
低電力モード中は、iPhoneが完全に充電できるまでバックグラウンド稼働を減らして、バッテリーの消費を抑えることができます。
鑑識および提案
「鑑識および提案」はiOS 12から追加された項目で、バッテリー消費を抑えるための設定に関する提案が表示されます。
ここでは「高輝度」という提案が表示されています。タップすると「画面表示と明るさ」設定に移るので、明るさを調整してバッテリー消費を抑えることができます。
バッテリー容量や劣化は設定でチェック
iPhoneのバッテリーは充電を繰り返すうちに少しずつ劣化して、容量が減少していきます。
iPhoneの稼働時間が短くなったり、残量表示がおかしくなったら、設定の「バッテリーの状態」から最大容量をチェックしてください。80%を割ったらそろそろ交換です。
バッテリー交換費用は、iPhone X が7,800円、その他iPhoneが5,400円となっています。自分で交換するための電池セットも販売されているので、自信のある方はチャレンジしてください。
iPhoneのバッテリー交換は、Appleのサポートページから申し込むことができます。
