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hostsファイルを編集してサーバー移行時の動作確認を行う

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hostsファイル編集

ウェブサイトやブログのサーバーを移転する際にPC内のhostsファイルを編集して、ネームサーバー変更前に移行先サーバーの動作を確認する方法があるのでご紹介します。

サーバーは運営会社ごとに使用するソフトウェアや設定が異なるため、同じ構成のサイトやブログでもサーバーを変えるとうまく表示されない場合があります。

そのため、ウェブサイトやブログのサーバーを移行するときは、先に移行先サーバーで問題なく動作することを確認してから、ネームサーバーを変更する必要があります。

サーバーによっては動作確認用のURLを発行できるところもありますが、WordPressの場合は動作確認用URLで移行元と同じ管理画面にログインできないという欠点があります。

そんな時はPC内のhostsファイルを編集すると、ネームサーバーを変更しなくても同じURLでログインが可能になるため、サーバーの移行前確認が簡単にできます。

hostsファイルにドメイン名とIPアドレスを記載すると、PCからドメインの接続先を変更することができるので、サーバーの動作を確認するときに便利です。

以下はサーバーをmixhostに移行したときの記事です。参考にしてください。

ブログサーバーをmixhostに移行する
ブログのサーバーをmixhostに移行したので、その時の手順をご紹介します。今回のサーバー移行はBackWPupで作成したバックアップデーターを使いました。mixhostは高速WebサーバーとオールSSDを採用した優秀なサーバーです。
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移行先サーバーのIPアドレス確認

hostsファイルはPCの接続先を管理するためのテキストファイルで、ここにIPアドレスとドメイン名を記載すると、外部のネームサーバーより先に参照されます。

ここに移行先サーバーのIPアドレスを記載しておくと、自分のアクセスを移行先サーバーに変更できます。もちろん、ネームサーバーはそのままなので、外部からのアクセスには影響ありません。

では、PC内のhostsファイルを編集してみましょう。

まずは移行先サーバーのIPアドレスを確認します。xserver の場合、まずサーバーパネルにログインして「アカウント」→「サーバー情報」に進みます。

xserver サーバー情報

サーバーの各種情報が表示されるので、移行先サーバーのIPアドレス「180.90.●●.●●●」を控えておいてください。このIPアドレスをhostsファイルに追記します。

xserver サーバーIPアドレス

mixhost の場合は、cPanelの右側、一般情報から「サーバー情報」を確認します。IPアドレスの確認方法はサーバーごとに違うので、各自で調べて下さい。

hostsファイル編集

続いてhostsファイルを編集するため、メモ帳を管理者として起動します。メモ帳のプログラムを右クリックし、管理者として実行をクリックします。

Windows 10の場合、デスクトップ左下のスタートメニュー → 全てのプログラム → Windows アクセサリ → メモ帳 にプログラムがあります。

windows メモ帳プログラム

メモ帳が起動したら、上メニューの「ファイル」→「開く」に進みます。

windows メモ帳 開く

下記のファイル名を入力して、「開く」をクリックすると、「hosts」ファイルが開きます。

c:\Windows\System32\drivers\etc\hosts

開かない場合はエクスプローラーで該当のファイルを探してください。ちなみに Windows 7 や Windows 8 でもhostsファイルの位置は同じです。

mixhost hostsファイル編集

hostsファイルの一番下の行に、サーバー情報で確認したIPアドレスと、自分のサイトURLを記載してください。「http://」などの記載は不要ですが、「www.」は必要なら追加してください。IPアドレスとドメインの間は半角スペースを入れます。

例 : 123.45.678.912 iwashiblog.com

mixhost hostsファイル編集

あとはhostsファイルを上書き保存して、ブラウザからURLを入力すると、移行先サーバーの動作チェックができます。反映に時間がかかる場合は、ブラウザをリロードしてください。

表示が移行元と同様であれば問題ありませんが、以下の点も必ず確認してください。

  • ブログテーマは反映されているか
  • 投稿ページ・固定ページは表示されているか
  • WordPress管理画面にログインできるか
  • プラグインは動作しているか

ここで「データベース接続確立エラー」が出た場合は、wp-config.php の設定が間違っています。データベース名やパスワードが正しいかどうか、もう一度チェックしてください。

hostsファイル編集 Mac の場合

Mac のhostsファイルは「root」上の「etc」内にあります。通常ユーザーではhostsファイルの書き換え権限がないので、ターミナルを開いて以下のコマンドを入力します。

sudo vi /etc/hosts

hostsファイルが開いたら、同じようにIPアドレスとドメインを追記して保存してください。

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ブラウザのアドオンでサーバーのIPアドレス確認

hostsファイルを編集すると、移行元、移行先ともに同じコンテンツが表示されるので、移行中にどちらのサーバーを修正しているのかわからなくなる場合があります。

混乱を防ぐため、ブラウザのアドオン(拡張機能)を使って、サーバーのIPアドレスを確認しながら移行元と移行先のサーバーを判別しましょう。

Firefoxをお使いの場合は「Flagfox」がオススメです。Flagfoxは接続先のサイトを国旗で表示し、カーソルを乗せるとドメインやIPアドレスを表示してくれます。これでサーバーのIPアドレスを確認できます。

Flagfox IPアドレス表示

Chrome の場合は、「Website IP」という拡張機能があります。

これは表示しているウェブサイトのIPアドレスをブラウザの右下に表示するというシンプルな機能しかありませんが、サーバーの動作確認だけならこれで十分です。

Chrome Website IP

アドオンの使い方は以下の記事を参照してください。ChromeとFirefoxのIPアドレス確認用アドオンを紹介しています。

サーバー移行時にブラウザのアドオンで移行先サーバーの動作を確認する方法
サーバー移行時にhostsファイル編集とブラウザの拡張機能を使って、ネームサーバー切り替え前に移行先サーバーの動作を確認する方法があるのでご紹介します。移行前と移行後のサーバー動作確認は、接続中サイトのIPアドレスを表示するアドオンを使いました。

hostsファイルを元に戻す

移行先サーバーの確認が終わったら、必ずhostsファイルに追記したIPアドレスやドメインを消して、元の状態に戻して下さい。

移行準備が整ったらネームサーバーを変更します。あとはブラウザのアドオンでIPアドレスを確認して、移行先サーバーに切り替わったかどうかを確認してください。

早ければ数時間、遅くても半日~1日ほどで移行先サーバーに切り替わります。

WordPressのサーバー移行は面倒な作業ですが、hostsファイル編集を使うと、移行中のURL確認や変更等の手間が省けます。サイト引っ越しの際は、ぜひこの方法を活用してください。

WordPressのサーバー移行は「All-in-One WP Migration」のようなバックアップ・サーバー移行用プラグインを使うと簡単です。以下の記事を参考にしてみてください。

All-in-One WP Migrationの使い方 インポート・エクスポートとバックアップ
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