iPhoneのバッテリー容量やバッテリーの劣化状況をチェックできるバッテリー診断アプリ「バッテリーライフ(Battery Life)」をご紹介します。
※ iOS 12以降からバッテリー情報の扱いについて変更があり、バッテリーの消耗レベルをアプリから取得できなくなったため、バッテリー診断アプリ「バッテリーライフ(Battery Life)」は使えなくなりました。
バッテリー容量やバッテリー劣化状態は、iPhoneの設定から確認する方式に変更されています。こちらの記事でバッテリー状態の確認方法を紹介しています。
※ 以下はiOS 12以前のバッテリーライフに関する情報なのでご注意を。
iPhoneのバッテリーは、充電を繰り返すうちに少しずつ劣化して、容量が減少していきます。また、バッテリーが劣化すると、バッテリーの残量が正しく表示されなくなります。
しかし、iOSにはバッテリー容量や劣化状況を数値で表示してくれる機能がありません。バッテリーの劣化状況は、バッテリー診断アプリを使ってをチェックする必要があります。
先日、Appleから発表がありましたが、バッテリーが劣化したiPhoneは性能が低下します。最近iPhoneが遅くなったと感じているなら、原因はバッテリーの劣化かもしれません。
バッテリーライフを使えば、バッテリーの劣化状況が一目でわかるので、ぜひ一度チェックしてみてください。
iPhoneの性能低下はバッテリーの劣化が原因!?
最近、ステータスバーに表示されているバッテリー残量が突然変動するようになりました。
ついさっきまでバッテリー残量30%と表示されていたのに、突然残量が1%になったり、まだ十分にバッテリー容量があるはずなのに、なぜか電源が切れたりします。
スマホのバッテリーは充電を繰り返すうちに少しずつ劣化して、充電容量が減少していきます。今使っているiPhone6S plusも購入して2年を過ぎ、バッテリーが劣化してきたため、バッテリーの残量が正しく表示されなくなったようです。
また、バッテリーが劣化したiPhoneは、予期せぬシャットダウンを防ぐためにAppleが意図的に性能を落としているという発表がありました。最近iPhoneの動きが遅くなったと感じるのは、バッテリーの劣化が原因かもしれません。
バッテリーの劣化状況を数値で確認するためには、バッテリー診断アプリを使います。iPhone用のバッテリー診断アプリはいくつかありますが、今回はシンプルかつ必要十分な機能を持つ「バッテリーライフ(Battery Life)」を使ってみました。
無料版のバッテリーライフは広告が表示されますが、バッテリー診断機能は問題なく使えます。アプリ内で240円課金すれば、広告を非表示にしたりウィジェットを使用することができます。
バッテリーライフの使い方
では、バッテリーライフをiPhoneにインストールしてみましょう。
iTunesで「バッテリーライフ」と検索するか、以下からダウンロードしてください。
アプリが表示されたらパスワードを入力して、バッテリーライフをインストールします。
バッテリーライフを起動すると、バッテリーデータの更新が行われます。最初に表示されるのはバッテリーの消耗状況です。
我がiPhoneのバッテリー消耗レベルは19%でした。2年間使い続けただけあって、バッテリー交換を検討すべきと言われている20%に近づいていますね。
左上のメニューアイコンをタップすると、メニューが表示されます。ここから現在のバッテリー容量や、予想稼働時間を確認することができます。
バッテリーライフの各種設定や、広告を消すための課金もメニューから選択します。
「予想稼働時間」では、現在のバッテリー残量から逆算した稼働時間が表示されます。
「RAWデータ」では、バッテリーの残量や容量、電圧が表示されます。ここで実際のバッテリー劣化状況を確認します。バッテリーの容量は温度によって変動するので、バッテリー診断は常温で行って下さい。
容量の数値を見ると、2100/2725mAhと表示されています。長期間バッテリーを使いながら充電を繰り返したので、購入当初の2725から容量が減って、現在は2100となっています。
他にもバッテリーの測定履歴や、バッテリー容量をグラフで確認できる機能があります。
バッテリー容量の測定値はその都度変動するのであまりアテになりませんが、履歴やグラフを見ればだいたいの平均値がわかるので、正しい残量を推測することができます。
診断結果は正確? バッテリーライフの信憑性
バッテリーライフを使う上で一つ注意点があります。
バッテリーライフで表示されるバッテリー消耗レベルは、測定ごとに数値が変わってなかなか安定しないため、何回か計測した数値からおおよその劣化状況を判断する必要があります。
以下の画像はほぼ同じ条件で測定したバッテリー消耗状況ですが、数値は12%、19%、23%とバラバラです。
これはバッテリーライフに限らず、他のiPhone用バッテリー診断アプリでも同じだと思いますが、バッテリーが劣化すると容量や電圧が安定しなくなるために起こる症状で、ステータスバーに表示されたバッテリー残量が突然変動するのも同じ理由です。
正しいバッテリー残量は、履歴やグラフの数字を見て判断するようにしてください。
iOS10.2.1から追加された機能ですが、iPhoneのバッテリーが劣化してくると「iPhoneのバッテリーの点検修理が必要になる可能性があります」という警告が表示されるようになりました。
この警告はiPhoneの「設定」→「バッテリー」から確認できるので、バッテリーの劣化状況を調べる場合は、この機能も参照してください。
また、Appleが3月30日にリリースした「iOS 11.3」から、設定内に「バッテリーの状態(ベータ)」が追加され、バッテリー容量の表示やバッテリーの劣化状況、ピークパフォーマンス性能の管理、バッテリー交換を推奨する機能が新たに加わりました。
この機能を使えば、iOSの設定からバッテリーの状態を知ることができます。
参考記事 iPhoneのバッテリー容量とピークパフォーマンス性能がiOS 11.3から確認可能に
AppleがiPhone旧モデルの性能低下で謝罪 バッテリー交換費用を値下げ
Appleはバッテリー劣化による予期せぬシャットダウンを防ぐため、iPhone旧モデルの性能を意図的に低下させていたことを認め、iPhone6以降のモデルについて、バッテリー交換費用を値下げすると発表しました。
通常のバッテリー交換費用は8,800円ですが、値下げ後は3,200円となります。値下げの開始時期は1月下旬とのことですが、今のところ詳細は不明です。すでに値下げが開始されました(1/10現在)。
バッテリー交換費用の値下げ対象となるのは、iPhone6、iPhone6 Plus、iPhone6s、iPhone6s Plus、iPhone7、iPhone7 Plus、iPhone SEです。
以上の機種であれば値下げの対象となるので、バッテリーが劣化したiPhoneをお使いの方はぜひ検討してください。
※ 先日Appleから発表された2019年1月1日以降のiPhoneバッテリー交換費用は、iPhone X が7,800円、その他すべてのiPhoneが5,400円に改定されるとのことです。
いわしのiPhone6s Plusも対象機種なので、Appleのサポートページからバッテリー交換を申し込みました。修理前の準備と予約方法は以下をご覧ください。
こちらは実際にバッテリーを交換した時の記事です。待ち時間はたったの30分で、バッテリーの残量表示もバッチリ直りましたよ。ご参考まで。